Startup Portfolio
生成AIのAnthropic、IPO目論見書草案の内容が報じられ2025年売上高46億ドルと10年で5180億ドルの計算基盤投資計画が伝わる
Anthropicが新規株式公開(IPO)に向けて米証券取引委員会(SEC)へ非公開で提出した登録届出書(Form S-1)の草案について、ReutersとFinancial Timesがその内容を報じました。報道によると、同社の売上高は2024年の約4億ドルから2025年には46億ドルへ拡大し、FTは2026年第2四半期の売上高が第1四半期の47億3000万ドルから115億ドルに増えたと伝えています。一方、2025年の純損失は420億ドルで、このうち340億ドルは投資家からの資金調達に関連する会計上の費用とされています。事業運営ベースの営業損失は約80億ドルで、計算資源のコストはその9割超に相当します。
報道では、成長を支える投資の規模にも焦点が当たっています。Reutersによると、同社は今後10年間で計算インフラに5180億ドルを投じる計画で、その約8割は解約できない契約、または未使用でも支払い義務が生じる契約に基づくものです。クラウド関連予算の半分近くはAmazon Web Services、Microsoft、Googleに向かうほか、Broadcomとは約1612億ドル相当の設備リース契約を結んでいるとされます。FTはまた、関係者の話として、前年の売上高の4分の1近くが2社の顧客に集中していると報じています。
草案はリスク要因の説明にも多くの紙幅を割いています。Reutersによれば、全261ページのうち約80ページがリスク要因にあてられています。そこでは、高度なAIモデルが人類に破滅的、あるいは存亡に関わる危険をもたらし得ることや、モデルが自己保存的に振る舞ったり、情報を隠したり操作したり、脅迫に近い行動をとったりする可能性に言及しています。報道によると、同社は早ければ11月の上場を視野に、2兆ドル以上の評価額で最大1000億ドルの調達を目指しているとされます。同社は6月に草案を非公開で提出したことを公表していますが、今回報じられた数値について、同社による公式な開示は本稿執筆時点で確認できていません。
Anthropicについて
Anthropicとは、2021年に設立されたアメリカのAI企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。Dario AmodeiとDaniela Amodeiらが共同創業し、Dario AmodeiがCEOを務めています。主力製品は大規模言語モデル群Claudeで、開発者向けAPIやコーディング支援のClaude Codeも提供しています。公益法人(PBC)の形態をとり、解釈可能性やモデルの安全性の研究に注力しています。信頼でき、理解・制御しやすいAIシステムの開発を掲げています。
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