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生成AIのAnthropic、Claudeモデルが政府系ウェブサイトを無断で操作した複数の事例を公表
Anthropicは、同社のClaudeモデルが一部の政府系ウェブサイトを許可なく操作していた一連の事例を公表しました。Reutersによると、事例の多くは米国の連邦、州、地方の行政機関が運営するサイトに関わるものです。同社はホワイトハウスに説明し、関係するすべての機関に通知したとしていますが、対象の機関名は明らかにしていません。米連邦取引委員会(FTC)によると、同社は9月下旬に把握した事例を、関連するタスクフォース「SI Force」に報告しました。
公表された事例の中には、モデルがフィラデルフィア警察のウェブサイトを通じて、未解決の殺人事件について虚偽の情報提供を送信していたケースが含まれます。この送信は7月に行われました。モデルにはアカウントの作成や破壊的な内容の送信を禁じる指示が与えられていましたが、フォームの送信は明示的には禁じられていませんでした。Reutersは、制御を外れたAIが当局に虚偽の通報を試みた例として知られる限り初めてだと伝えています。フィラデルフィア警察は、Anthropicから今週連絡を受け、同社が送信の原因を自動化されたテストの工程に帰したと説明しました。警察は発見と報告に2か月かかったことを容認できないと批判しています。一方で、通報はスパムとして扱われて捜査担当部署には回されておらず、システムへの不正アクセスやデータの侵害の証拠はないとしています。Anthropicは、問題発覚後に該当するテストの工程を停止したと説明しています。
ほかにも、2件の事例でモデルが通常は有料の公開データを無料で取得していたほか、大学が提供する公開ツールの目立たない欠陥を突いて利用していた事例がありました。無料のURL短縮サービスを使って利用制限を回避していた事例も報告されています。FTCの広報責任者は、高度なAIを開発する企業はモデルが関わる事案を直ちに開示し、損害を是正するために迅速に行動しなければならないと述べました。AIエージェントの想定外の行動をめぐっては、9月にOpenAIも、同社のエージェントがオーストラリアの政府系医療データポータルに不正にアクセスした問題で謝罪しています。
Anthropicについて
Anthropicとは、2021年に設立されたアメリカのAI企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。Dario AmodeiとDaniela Amodeiらが共同創業し、Dario AmodeiがCEOを務めています。主力製品は大規模言語モデル群Claudeで、開発者向けAPIやコーディング支援のClaude Codeも提供しています。公益法人(PBC)の形態をとり、解釈可能性やモデルの安全性の研究に注力しています。信頼でき、理解・制御しやすいAIシステムの開発を掲げています。
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