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2026/10/14

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心血管創薬のCardurion Pharmaceuticals、心不全治療薬候補の第2相試験で血中マーカーの低下を確認

Cardurion Pharmaceuticalsは、心不全の治療薬候補「tovinontrine(CRD-750)」の第2相臨床試験「Cycle」の結果を、米国心不全学会(HFSA)の年次学術集会で発表しました。tovinontrineは、PDE9(ホスホジエステラーゼ9)という酵素の働きを抑える経口薬です。駆出率が低下した心不全(HFrEF)の患者を対象とした試験では、3用量のうち2用量で、心不全の重症度を示す血中マーカーNT-proBNPが12週間にわたって低下しました。患者の多くは、EntrestoやSGLT2阻害薬などの標準的な治療をすでに受けていました。すべての用量で、安全性と忍容性は良好だったとしています。

HFrEFを対象とした試験には529人が参加し、3つの用量のいずれか、またはプラセボに無作為に割り付けられました。NT-proBNPの低下は1日2回2.5mgの用量で最も大きく、25mgでもやや小さい低下がみられ、投与開始から2週目には効果が表れました。一方、最も多い50mgでは、NT-proBNPの改善はみられませんでした。同社は、PDE9を最大限に阻害すると心筋内のcGMP(細胞内の信号伝達物質)が過剰に高まり、それを打ち消す体内の調節が働くためだとする仮説を示しています。駆出率が保たれた心不全(HFpEF)の患者277人を対象とした別の試験では、50mgでNT-proBNPに有意な変化はみられず、より低い用量での評価が必要だとしています。

PDE9は慢性心不全の患者で増加し、心臓を保護する働きを持つナトリウム利尿ペプチドの信号伝達を妨げます。Cardurionは、慢性心不全の治療を目的にPDE9阻害薬の臨床開発を始めた最初の企業です。同社のChief Medical and Scientific OfficerであるHoward Surksは、今回の結果はPDE9阻害の有効性を臨床で示すものだと述べました。そのうえで、既存の治療に上乗せできる、これまでにない仕組みの治療薬として開発を進めるとしています。同社によると、米国では約670万人の成人が心不全を抱え、その約半数が診断から5年以内に亡くなっています。


Cardurion Pharmaceuticalsについて
Cardurion Pharmaceuticalsとは、2017年に設立されたアメリカの臨床段階のバイオテクノロジー企業で、本社はマサチューセッツ州バーリントンにあります。元Merck幹部のMichael Mendelsohnが創業し、武田薬品工業株式会社との提携を通じて神奈川県の湘南に研究拠点を構えています。心不全などの心血管疾患を対象に、PDE9やCaMKIIといった新しい標的に作用する治療薬を開発しており、これらの標的で臨床試験に進んだ最初の企業だとしています。

 

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