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2026/10/15

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がん治療薬のArriVent BioPharma、二重標的ADC ARR-002のPhase 1試験で初回患者投与を開始

ArriVent BioPharmaは、卵巣がんと子宮内膜がんを対象とする抗体薬物複合体(ADC)ARR-002のアメリカでのPhase 1試験で、最初の患者への投与を開始しました。ARR-002はMUC16とNaPi2bという2つの腫瘍関連抗原を同時に狙う四価の二重標的ADCで、同社はfirst-in-classとなる可能性がある候補薬と位置づけています。試験では進行または転移性の卵巣がん、子宮内膜がん患者を対象に、安全性、忍容性、薬物動態、免疫原性、抗腫瘍活性などを評価します。

ARR-002は2+2形式でMUC16とNaPi2bに結合し、vcMMAEを部位特異的に結合したDrug-to-Antibody Ratio 4のADCとして設計されています。両標的は卵巣がんや子宮内膜がんで高発現する一方、腫瘍内では標的発現にばらつきがあるため、単一標的ADCではすべての腫瘍細胞へpayloadを届けにくい場合があります。ArriVentは、二重標的化によってこのheterogeneityへの対応を狙っています。2026年のAACRで示した前臨床データでは、二価ADCを上回るin vitroおよびin vivo活性と、部位特異的結合による安定性・安全性向上の可能性を報告しています。

ARR-002はArriVentにとって臨床段階へ進んだ2つ目のADCで、肺がんや消化器がんを中心としてきた同社のパイプラインを卵巣がんと子宮内膜がんへ広げます。FDAは5月にARR-002のINDを承認し、同社は8月にShanghai Allist PharmaceuticalsとGreater Chinaでの独占的な開発・商業化契約を締結しました。中国本土、香港、マカオ、台湾での権利はAllistが持つ一方、ArriVentはそれ以外の地域におけるARR-002の開発・商業化権を保持しています。


ArriVent BioPharmaについて
ArriVent BioPharmaとは、2021年に設立されたアメリカの臨床段階バイオ医薬品企業で、本社はペンシルベニア州Newtown Squareにあります。共同創業者にはCEOのZhengbin “Bing” Yaoと研究開発PresidentのStuart Lutzkerが含まれます。主力候補薬はEGFR変異非小細胞肺がん向けのfirmonertinibで、ARR-217とARR-002など次世代ADCの開発も進めています。海外で生まれた有望な医薬品候補を導入し、グローバルで開発・承認・商業化する戦略を特徴とします。治療選択肢が限られるがん患者へ差別化された医薬品を届けることを目指しています。

 

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