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生成AIのAnthropic、株式5%をPublic Benefit Fundに拠出し企業価値上昇に応じ追加配分
Anthropicは、社会的利益を目的とする新組織Anthropic Public Benefit Fundを設立し、株主承認を条件として同社株式の5%を拠出すると発表しました。基金はAnthropicが保有する独立した法人として設置され、企業価値があらかじめ定めた基準から50%上昇するごとに、取締役会の裁量で追加2%の株式を配分できる仕組みとします。AI企業の企業価値拡大と、社会的利益のために利用できる資産規模を連動させる設計です。
基金の具体的な使途はまだ決定されていませんが、Anthropicは従来型の非営利団体への大規模寄付や、特定の人々への直接的な資金配分などを例として挙げています。AIによる労働市場や社会への影響にも対応できる柔軟な仕組みを想定しています。一方、基金はロビー活動や政治献金には使用しない方針です。基金のガバナンス、意思決定プロセス、企業価値の基準などの詳細については今後数カ月以内に公表するとしています。
AnthropicはPublic Benefit Corporation(公益目的会社)の形態を採っており、AI安全性や解釈可能性の研究、バイオメディカル研究、非営利団体や科学研究機関へのClaudeの割引提供などを既存事業の中で進めています。同社によると、こうした活動は公共的利益と営利事業の双方に関係するため社内で行う一方、新基金では通常の事業活動から離れた施策にも資金を振り向けられます。大型IPOの準備が進むなか、企業価値の上昇を公共目的の資産形成にも結び付けるガバナンス構造を導入する形となります。
Anthropicについて
Anthropicとは、2021年に設立されたアメリカのAI企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。Dario Amodei、Daniela Amodeiらが共同創業しました。主力製品は大規模言語モデルClaude、開発者向けAPI、コーディング支援のClaude Code、エージェント型業務環境Coworkです。Public Benefit Corporationとして事業を運営し、モデル開発と企業向け提供に加え、解釈可能性、アライメント、AI安全性の研究を進めています。信頼性が高く、解釈可能で制御可能なAIシステムの開発を掲げています。
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