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大規模言語モデルのOpenAI、ChatGPTの「Canvas」で作成したコンテンツをダウンロード可能に—プロジェクト機能も大幅強化
サンフランシスコを拠点にするAI開発企業OpenAIは、同社のChatGPTにおいて「Canvas」および「Projects」機能を拡充しました。Canvasでは作成したコンテンツを複数のファイル形式でダウンロード可能になり、コードを書いた場合には適切なファイル形式で直接エクスポートできます。また、Projects機能にも大幅な改善が加えられ、より詳細な調査や音声操作に対応したほか、モバイル版アプリでもファイルのアップロードやAIモデルの切り替えが可能になりました。
Canvas機能は2024年10月にプレビュー版として導入され、同年12月にはすべてのユーザーに提供されました。Canvasは、ChatGPT内で生成されたテキストやコードを編集・整形できるポップアップ形式の編集機能です。この新機能により、Canvas内で生成したテキストをPDF、Microsoft Word(.docx)、Markdown(.md)形式でダウンロードできます。また、コードを書いた場合、Pythonなら.py、JavaScriptなら.js、SQLなら.sqlといったファイル形式で直接エクスポート可能となります。この機能はWebサイト版、デスクトップアプリ版、モバイルアプリ版のすべてのChatGPTユーザーに提供されています。
一方、「Projects」は有料ユーザー向けの機能で、過去の会話履歴やアップロードしたファイルをプロジェクトごとにまとめて管理できます。今回のアップデートにより、より詳細で複数ステップを要するウェブ調査に対応したほか、音声操作にも対応しています。さらに、プロジェクトごとに固有のURLを作成し、他者と簡単に共有可能になりました。また、メモリー機能も改善され、プロジェクト内で過去の会話を参照し、より文脈に合ったレスポンスを提供できます。サイドバーメニューからの操作やチャットのドラッグ&ドロップにより、既存のチャットをプロジェクトへ簡単に変換することも可能です。加えて、ChatGPTのモバイル版アプリ(iOS・Android)でも、プロジェクト内でファイルのアップロードや使用するAIモデルの切り替えが可能となりました。これらの新機能を利用するには、アプリを最新バージョンに更新する必要があります。
OpenAIについて
OpenAIは人工知能技術を開発するサンフランシスコを拠点とした企業です。ChatGPTをはじめとする高度なAIモデルを開発し、一般ユーザーや企業が革新的な技術を簡単に活用できるようサポートしています。人工知能技術の発展と普及を通じて、人々の生活やビジネスの効率化を目指しています。
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