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売掛金(AR)向けのAIエージェントを構築するFinTechスタートアップの"Lunos AI"がPre-Seedで$5Mを調達
Lunos AIは、General CatalystとCherry Venturesがリードし、著名なエンジェル投資家グループが参加たPre-Seedで$5Mを調達した。
売掛金(AR: Account Receivable)向けのAIエージェントを構築するFinTechスタートアップのLunos AIは、現代経済における最も根強い非効率の1つ、すなわち企業が代金を受け取る仕組みに取り組んでいます。多くの消費者がシームレスなチェックアウトで前払いする一方で、約$100T規模のB2B取引は、商品やサービスが提供された後に決済されています。ソフトウェアや決済の分野で数十年にわたる進歩があったにもかかわらず、この仕組みはいまだに世界中のファイナンスチームの何百万人もの手作業に依存しています。それは終わりのないメールとPDFのやり取りです。
「これは決済の問題ではなく…コミュニケーションと交渉の問題なのです。ファイナンスチームはいまだにメールで人を追いかけたり、質問に答えたり、スプレッドシートを更新したり、新しい担当者を探したり、不完全な情報で決済を照合したりと、膨大な時間を費やしています。これは各顧客や請求書が異なるため人間による対応が必要となりますが、スケーラブルではなく、消費者のチェックアウトフローのように最適化することもできません。」とLunos AIの創業者兼CEO、そして欧州の決済ユニコーンGoCardlessの元CPOであるDuncan Barriganは述べています。
Lunos AIは、従来の売掛金(AR)へのアプローチを模倣し、Slackやメール、さらには自社のWebアプリケーションを通じてファイナンスチームとやり取りできるAIワーカーを提供します。QuickBooksやNetsuiteといったデータソースと接続し、各顧客とのやり取りを分析して最適な対応方法を判断し、顧客との残高や請求書に関する双方向の会話を処理します。
「ビジネス決済は無法地帯のように感じられるべきではありません。私たちのビジョンは、エージェント間のB2Bコマースを支えるAIワーカーを提供することです。これにより、企業の代理としてAIエージェント同士がコミュニケーションを取り、より迅速で効率的な決済を実現するネットワークが構築されます。キャッシュフローは、企業が失敗する主な原因の1つであり、トレーニングされたAIエージェントがこの部分を担当し、より早く支払いを受けられるようにすることで、こうした伝統的な障壁を乗り越えやすくなります。」と同氏は付け加えました。
Lunos AIは現在すべての企業に利用可能であり、ホワイトグローブサービスと、使いやすいセルフサーブ型プラットフォームの両方を提供しています。同社は今回の資金を活用してチームを拡大し、リコンサイル、決済オーケストレーション、エンドツーエンドのキャッシュフロー最適化といったAIエージェントの機能を拡充します。また、会計、請求、CRMプロバイダーが自社の金融プロダクトに直接組み込めるエージェントの開発も行います。
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