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DevSecOpsのCognitionとSnykが、戦略提携を発表し、AI加速開発に「Secure at Inception」を組み込み
SnykとCognitionは、AIソフトウェアエンジニアのDevinとエージェント対応IDEのWindsurfにSnykのセキュリティインテリジェンスを組み込む戦略提携を発表しました。Snykの新コンセプト「Secure at Inception(着手時からのセキュア化)」を実装するこの協業により、開発者はCognitionのエージェント型開発ワークフローの中で脆弱性を事前に把握・修正し、組織はソフトウェアライフサイクル全体を通じて継続的に安全性を担保できます。具体的には、Snyk Studioを基盤とする「Snyk for Devin」と「Snyk for Windsurf」を提供し、コード執筆と同時にリスクを特定・是正する体験を実現します。背景には、DevinやWindsurfのようなAIコーディングツールが開発速度を劇的に引き上げる一方、従来型の人手によるセキュリティレビューではボトルネックが生じるという課題があります。開発が高速化するほど、リアルタイムで増え続けるコードを分析し、既知・新規の課題を優先度づけして文脈化し、全コードベースで修復をスケールさせる「攻めのセキュリティ」が求められます。今回の統合はその解を示すものです。
WindsurfではIDE内での即時スキャンとフィードバックにより、開発者はコンテキストを切り替えることなく、書いた瞬間に問題を発見・修正できます。Snykが検知した脆弱性については、DevinやWindsurfのエージェントが推奨修正を自動適用し、セキュリティチームは是正作業をプログラム的に委任できるため、バックログを縮小しながらイノベーションの速度を落としません。組織レベルでは、Snykのポリシーをルールとしてエージェントに提供することで、生成されるコードが最初からガバナンスに準拠する仕組みを構築し、サプライチェーン全体の安全性とコスト低減に寄与します。
SnykのCEOであるPeter McKay氏は、AIによりコード作成が飛躍的に高速化する現在、セキュリティを手作業に留めることはできないとし、DevinとWindsurfの開発フローにセキュリティインテリジェンスを直接埋め込むことで、開発速度と安全なソフトウェア供給の“二者択一”を終わらせると述べました。CognitionのCEOであるScott Wu氏も、Devinがコーディングを自動化して出荷速度を上げる一方で、Snykが人手レビューのボトルネック化を防ぎ、規模に応じた是正自動化と反復作業の削減を可能にすると強調しています。
両社は、時価総額上位のグローバル銀行を含む業界リーダーとのデザインパートナーシップを通じてエンタープライズ要件に合わせた統合を磨き込んでおり、成果の事例公開も予定されています。AIネイティブな開発現場において、速度とセキュリティを両立する実装指針として広範な普及が期待されます。
Cognitionについて
Cognitionは、AIを用いた次世代のソフトウェアエンジニアリングを追求するアプライドAIラボです。世界初のAIソフトウェアエンジニアDevinと、エージェント駆動のIDEであるWindsurfを提供し、複雑なソフトウェアタスクの自動化を通じて開発者の生産性とイノベーションの速度を高めます。
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