Startup Portfolio
産業用X線CT技術のLumafield、NISTトレーサブルな3D計測を実現するAuto-Dimensioningを発表し
産業用X線CTのリーダーであるLumafieldは、幾何公差(GD&T)を簡便かつ自動で実施できる新機能「Auto-Dimensioning」を発表しました。CTプラットフォーム内でNISTトレーサブルな計測値を直接提供することで、従来の検査装置の複雑さや適用限界に縛られず、メトロロジー級の精度と高速な寸法ワークフローを実現します。製造・品質・設計に携わるエンジニアはこれまで、複雑な内部形状、繊細な特徴、透明材料の検査に苦労してきました。座標測定機(CMM)や光学測定機(OMM)は、時間と工数がかかるうえ、アセンブリ内部の特徴にアクセスできない課題がありました。Auto-Dimensioningにより、LumafieldのCTは幾何要素を認識し、平面度・平行度・輪郭度などの幾何・寸法公差を自動で計測。非破壊の単一スキャンから内外寸法を抽出します。さらに、参照アーティファクトと文書化された校正チェーンを用いる新たなNISTトレーサブル校正プロセスを採用し、すべてのスキャナ・拠点で一貫した再現性の高い精度を担保。シームレスで自動化されたワークフローの中で、NISTトレーサビリティに基づく信頼性を提供します。その結果、従来CMM/OMMで数時間要していた測定作業が、数秒に短縮されます。
主な利点:
・高速な寸法検査:CMMに比べごく短時間で、最小限の治具でGD&Tを直感的に検証。
・カバレッジ拡大:オーバーハング等を含む内部・複雑外形を単一スキャンで測定し、多様な特徴を網羅。
・材料対応力の拡大:透明・鏡面・柔軟材料など、OMM/CMMが苦手とする対象も高精度に測定。
・信頼性と精度:NISTトレーサブル校正に基づく高精度・高再現の測定値を提供。
Lumafield共同創業者兼プロダクト責任者のAndreas Bastian氏は、「Auto-DimensioningはCTを真のメトロロジーツールへ進化させ、すべてのエンジニアにとって身近な存在にします。内外の特徴を自動で識別・計測することで、チームは信頼できるトレーサブルデータを活用し、より速く、不具合を早期に捉え、より良い製品を作れるようになります」と述べています。本機能は現在プライベートβで提供中で、2026年第1四半期にLumafieldのVoyagerソフトウェアの一部として一般提供予定です。
Lumafieldについて
Lumafieldは、製品開発のあらゆる段階で内部を可視化する産業用X線CTとクラウド解析を提供しています。研究室規模からインライン検査まで対応し、即時に活用可能な洞察を提供。医療機器、スポーツ用品、エレクトロニクス、消費財包装など多様な産業で、製品開発と量産品質を変革しています。2019年創業、本社ケンブリッジ(マサチューセッツ)、サンフランシスコとロサンゼルスに拠点を持ち、IVP、Spark Capital、DCVC、Kleiner Perkins、Lux Capital、Build Collective(Tony Fadell)、Figma創業者Dylan Fieldらから出資を受けています。
Related News
Talk with us
news-latest
アメリカの地方、州、連邦レベルにおける公共サービスの提供を効率化するCivicTechの"Kaizen"がSeries Aで$21Mを調達
2025/10/31
健康情報を一つの体験に統合するAI健康アプリを開発する"Bevel"がSeries Aで$10Mを調達
2025/10/31
ストックホルム発の法律業界向けの共同AIプラットフォームの"Legora"がSeries Cで評価額$1.8Bで$150Mを調達
2025/10/31
Web3のYuga Labs、Amazon Gamesと提携し、OthersideでNFTゲームを共同開発
2025/10/31
Dental AIのVideaHealth、歯科向けアンビエントAIスクライブ「Voice Notes」を発表し、会話を数秒でカルテ化
2025/10/31