Startup Portfolio
AIを活用し企業向けIT自動化とサービス管理の新時代を築く"Serval"がSeries Bで$75Mを調達し評価額が$1Bに急拡大
Servalは、Sequoiaがリードし、Redpoint、Meritech、General Catalystなども参加したSeries Bで$75Mを調達し、これまでの資金調達総額は$127Mになりました。僅か3ヶ月前に実施された前回のSeries Aでは$47Mを調達し評価額は$232Mでしたが、今回の資金調達で評価額は4倍強の$1Bに急拡大しました。この3カ月間での評価額の急上昇は、ServiceNowのような既存プレイヤーに挑むAI企業への投資家の関心の強さと、市場での魅力を示しているものです。
2024年に創業されたAIを活用したITサポートスタートアップのServalは、当初、従業員のコンピュータ問題の修復やソフトウェアアクセスの付与などのルーティンなITタスクを処理するAI搭載のテックサポートアシスタントとしてスタートしました。その後、同社は人事、法務、財務部門へと領域を拡大しています。同社は8月以降、収益が500%成長したと述べています。
PerplexityやTogether AIを含むAIスタートアップは、Servalのプラットフォームを使用して、ヘルプデスクの問い合わせ対応や従業員のオンボーディングなどのタスクを自動化しています。Servalは、同社の技術が顧客のITチケットの50%以上を自動化していると述べています。
新たな資金調達により、Servalはgo-to-marketチームとエンジニアリングチームの採用を加速する計画です。現在30名弱の従業員数は、来年には100名以上に増えると見込まれています。
同社のgo-to-market戦略では、顧客の既存システムを完全に置き換えるか、既存システムの上に「AIレイヤー」として機能するかのどちらも可能であり、複数年契約に縛られているクライアントにも対応できるアプローチとなっています。
「Servalでは、AIによる自動化を備えたフルITサービス管理プラットフォームを構築しています。顧客が既存のシステム・オブ・レコードをリプレイスする中で、その仮説が実際に展開されていることを確認しています。」とServalのCEOは述べています。
Servalのプラットフォームは2つのAIシステムを使用しており、従業員のサポートリクエストを理解するAIエージェントと、管理者が自然言語で記述することで複雑な自動化フローを構築できるツールが含まれています。このプロセスをCEOは「vibe coding」と呼んでいます。
このアプローチでは、裏側でコードが自動生成されるため、従来のドラッグアンドドロップ型ワークフロービルダーよりも柔軟性とパワーを提供します。また、従業員向けAIが管理者によって事前承認された自動化しか実行できないため、セキュリティ対策にもなっています。
「最後にこれほど強い顧客フィードバックを聞いたのは16年前、ServiceNowに出資した時でした。今回再びその声を聞いたとき、行動せずにはいられませんでした」ととSequoiaのPartnerは述べました。
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