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新材料の探索と設計のCuspAI、次回資金調達で評価額10億ドル規模に接近か、PFAS対策をAIで加速
有害な「永遠の化学物質」と呼ばれるPFASの根絶を目指す材料科学スタートアップのCuspAIが、評価額10億ドル規模に近づく新たな資金調達に向けて動いていると報じられました。2024年9月に1億ドルの資金調達を発表してから4カ月足らずで、同社は同ラウンドを支援した主要投資家の一部から、さらに数千万ポンド規模の追加出資を受ける見通しです。
関係者によると、シンガポール政府系ファンドのTemasek Holdingsや、米国の大手ベンチャーキャピタルであるNEAが、ケンブリッジ拠点のCuspAIに追加投資する見込みとされています。これまでにCuspAIは、Nvidiaの投資部門であるNVentures、Samsung、Hyundai Motor Group、Giant Ventures、LocalGlobe、Northzoneなどからも資金を調達してきました。今回の追加投資はシリーズAラウンドの延長と位置づけられ、早ければ来年にも実施される次回ラウンドで、同社はユニコーン評価に到達する可能性があるとみられています。
CuspAIは2024年に、元化学者のDr Chad Edwards氏と、AI研究者であるProfessor Max Welling氏によって創業されました。同社は、材料分野向けのAI「検索エンジン」を開発しており、顧客が必要とする材料特性を指定すると、従来手法より最大10倍の速度で合成可能な新規材料候補を生成できるとしています。Dr Edwards氏は、次世代AI計算、クリーンな空気と水、持続可能なエネルギーといった数十億ドル規模の世界的課題の共通障壁は「材料」であり、CuspAIは創業からわずか1年で自動車、半導体、エネルギー、気候分野の世界的企業との提携を実現したと語っています。
CuspAIについて
CuspAIは、AIを活用して新材料の探索と設計を高速化するMaterials Scienceスタートアップです。材料特性を入力条件として、新たに合成可能な材料候補を生成する独自のAIプラットフォームを開発し、PFASのような有害物質の代替材料開発や、環境・エネルギー分野における持続可能な技術革新を目指しています。ケンブリッジを拠点に、材料科学とAIを融合させた次世代の研究開発基盤の構築を進めています。
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