FinTechのJustt、グローバル展開とAI強化・収益化加速へ向け3,000万ドルのシリーズC調達を達成

AIを活用したチャージバック（不正返金請求）管理に特化するFinTechスタートアップJusttは、Zeev Ventures主導、Oak HC/FTおよびF2 Venture Capitalの既存投資家参加による3,000万ドルのシリーズC資金調達を完了しました。総調達額1億ドルに到達したこの資金は、同社のビジョンと成長性、そして市場でのリーダーシップに対する投資家の揺るぎない信頼を示しています。

Justtは独自のAI技術と専門知見を組み合わせ、あらゆる規模の事業者が支払い時の紛争（チャージバック）を効率的に処理できるプラットフォームを提供しています。500以上のデータポイントを解析し、ケースごとに最適化された主張を自動生成することで、収益回復やオペレーション効率向上を支援し、時間と労力を削減します。これにより、Justtはクライアントのビジネスにおいて着実に成果を上げており、すでに200社以上が同社のサービスを活用しています。

今回の資金を活用して、Justtは2027年までの収益化達成を見据えたグローバル展開をさらに加速させ、高成長地域への拡大を図ります。2024年にはニューヨーク、ロンドン拠点を開設し、既存のテルアビブR&D拠点とあわせて北米・英国・EMEA市場への対応を強化しています。これにより複雑かつ多様化する世界中の決済環境に適応し、LATAMやAPACといった新興市場にも進出する計画です。

2021年のシリーズB以降、Justtは驚異的な成長を遂げ、2023年には収益が3倍、2024年にも2倍以上の伸びを示しました。既存ソリューションや内製対応からJusttに移行した事業者は平均で回収可能な収益が約2倍に増加し、技術駆動型の成果が実証されています。

Justtについて
2020年創業のJusttは、世界初の「スマート」チャージバック対応ソリューションを提供しています。従来のテンプレートベースの手法ではなく、AIと専門知識を駆使してケースごとに動的で最適な主張を自動生成します。機械学習による常時A/Bテストにより、システムは継続的に自己改善し、チャージバック紛争を容易かつ効率的に勝ち取ることが可能です。これにより、事業者はより確実な収益回復とオペレーション効率の向上を実現しています。