Axoniusの最新調査：SaaSへの投資がIaaSを上回るも、SaaSセキュリティはまだ優先されていない

サイバーセキュリティ資産管理とSaaS管理のリーダーであるAxoniusは、米国、英国、欧州の企業におけるSaaSの利用状況に焦点を当てた新しい調査結果を発表しました。このデータから、SaaSアプリケーションの消費とセキュリティの間に顕著な違いがあることが浮き彫りになりました。実際、回答者の大半（74%）は、現在使用しているアプリケーションの半分以上がSaaSベースであり、66%が1年前よりもSaaSアプリケーションに費やしていると報告しています。導入が進みコストが増加する一方で、ほとんどの組織では、SaaSセキュリティの緊急性と優先順位が遅れていると報告しています。調査対象者のうち60%は、現在のセキュリティの優先順位でSaaSセキュリティを4番目以下に位置づけており、SaaSベースのアプリケーション使用の増加に伴うコストを懸念していると答えたのは34%にとどまりました。

Axonius の CEO 兼共同設立者である Dean Sysman は、次のように述べています。「現在、SaaS の導入に関する最大の懸念は、ほとんどの組織が自社環境内に存在する SaaS アプリケーションの数を過小評価しているということです。SaaS には、柔軟性、アクセス性、生産性の向上など、数多くの利点があります。誰でも SaaS アプリに登録し、業務データに接続することができます。しかし、それは同時に大きなリスクももたらします。ITおよびセキュリティ・チームは、すでに組織内に存在する資産を特定するのに苦労しています。SaaSアプリは、データや相互接続の可視化、設定の管理、セキュリティギャップの解消、ライセンス、使用状況、支出の追跡などの機能をさらに複雑にしているのです。」

調査対象の組織の66%は、SaaSアプリケーションの増加により、組織がより複雑になり、セキュリティリスクが高まっていることを認めています。しかし、なぜセキュリティへの関心が高まらないのかという質問に対しては、時間とリソースが限られていること（28%）、C-Suiteから他の問題に注力するよう圧力を受けていること（23%）、人員不足（15%）を挙げています。

商業銀行CISOでAxoniusアドバイザーのJerich Beasonは、次のように述べています。「SaaSへの意欲は高まるばかりで、データの流出やセキュリティへの影響はさらに深刻化するでしょう。これらのリスクはもはや仮説ではなく、SaaSアプリケーションの状況を完全に把握できなければ、組織はシャドーSaaSによるデータ損失、連邦政府や業界の規制当局に対するコンプライアンス違反、組織の支出に関する洞察の欠如による財務的負担の影響を受け続けることになります。企業は、もはやSaaSの複雑性を抑制するのを待つことはできないのです。」

私たちはすでに、安全でないSaaS環境がもたらす結果を目の当たりにしています。3月には、ID・アクセス管理業界のリーダーであるOktaが、同社のプラットフォームが標的型セキュリティ攻撃の被害を受けたと発表しました。4月には、GitHub Securityが、HerokuとTravis-CIという2つのサードパーティOAuthインテグレータに発行されたOAuthユーザートークンが不正に盗まれた件について調査を行ったと発表しています。SaaSのセキュリティリスクに対処するために、組織は優先順位を再考し、SaaSセキュリティに異なるアプローチを採用する必要があるかもしれません。

Axoniusについて
Axonius は、脅威の緩和、リスクの把握、対応策の自動化、ビジネスレベルの戦略への情報提供を通じて、複雑さを制御するための自信をお客様に提供します。サイバー資産攻撃対象領域管理（CAASM）と SaaS 管理の両方に対応する Axonius は、数分で導入でき、何百ものデータソースと統合して包括的な資産目録を提供し、ギャップを発見し、ポリシーを自動的に検証して実施します。Axonius は、CNBC、Forbes、Fortune から称賛を受け、最も急成長しているサイバーセキュリティ新興企業の 1 つとして挙げられ、世界中の顧客のためにデバイスやクラウド資産、ユーザーアカウント、SaaS アプリケーションなど、数百万の資産をカバーしています。