誰もがコンピューターサイエンスを教え、学ぶAI搭載のプラットフォームを構築する"Kira Learning"がSeries Aで$15Mを調達

Kira Learningは、既存投資家のNEAとAI FundからSeries Aで$15Mを調達した。

誰でもコンピューターサイエンス(CS)を教え、学ぶことができるAI搭載のプラットフォームを構築しているKira Learningは、資金調達に加えて、RFPプロセスを経て、Battelle Educationが管理するTennessee STEM Innovation Network(TSIN)と提携し、州内のすべての公立高校および中学校にCS入門カリキュラムと比類のない統合教育-学習プラットフォームを提供することを発表しました。TSIN、テネシー州教育省、Battelleは、このカリキュラムとプラットフォームを活用し、同州の高校でコンピュータサイエンスの新課題を実施する予定です。

多くの州がCSコースを義務化することで、米国では技術的な教育ノウハウの大量需要に直面することになります。しかし、コンピュータサイエンスの教育に対する障壁は高い。共同創業者でCEOは、2021年にKira Learningを立ち上げたとき、こうしたニーズを予想しました。機械学習分野のパイオニアであり、スタンフォード大学CS非常勤教授、Courseraの共同創業者であるAndrew Ng博士と提携し、元NASA Jet Propulsion Lab AI Data Scientistで共同創業者のJagriti Agrawalを含む著名な教育者、科学者、エンジニアのチームを結成し、製品とカリキュラムを開発しました。その結果、最先端のカリキュラムソリューション、ブラウザベースの共同コーディング環境、自動採点や生徒支援のためのAI搭載ツールを通じて、教師と学習者を支援するソリューションが誕生しました。Kira Learningのソリューションは、生徒が快適に、継続的にモチベーションを高め、夢中になれるように、役立つ方法で生徒を引き込むことを重視しています。カリキュラムは複数のプログラミング言語と技術をカバーし、AI、サイバーセキュリティ、Web開発などをカバーする複数のコースパスウェイが含まれています。

Kira Learningは、K-12の先生と生徒がコンピューターサイエンスを教え、学ぶことを支援するため、全国展開を続けています。

Kira Learningの共同創設者兼CEOは、「コンピューターサイエンスが国語や数学と並ぶK-12教育の重要な第3の柱となり、K-12教育が半世紀で最も大きく変化していることを実感しています。私たちは、この科目が幼稚園から高校までの教育において、読み書きや数学と並ぶ柱になるべきだと考えています。私たちのカリキュラムとプラットフォームは、たった3週間で、コードを1行も書いたことがない人が、ニューラルネットワークを訓練できるようになることを可能にする厳密な設計がされています。私たちは、このサービスを全米で展開できることをうれしく思っています」と述べています。

全米の各州では、コンピュータサイエンスの要件を段階的に導入しています。テネシー州は積極的なアプローチをとっており、CS教育を高校の必修科目とした最初の州の一つです。TSINは、Kira Learningのコンピュータサイエンス講座を、同州のすべての公立中高生に、学校側の負担なく提供するものです。今秋から、テネシー州の高校卒業を目指すすべての公立学校の生徒は、Kira Learningの「コンピュータサイエンス入門」コースでコンピュータサイエンスの必要条件を満たすことができるようになります。

TSINネットワークディレクターは、「私たちは、あらゆる経験レベルの教師を支援するのに十分な洗練されたツールを提供すると同時に、あらゆる年齢の学習者にとって魅力的な最先端のコースコンテンツを提供するパートナーを特定するために、広範囲な調査を実施しました。テネシー州教育省との提携により、Kira Learningのコースワークをすべての中高教育機関に無償で提供することで、テネシー州の教育者と生徒が今日のデジタル社会で活躍するための強固な基盤を築くことを支援します。」と述べています。

この傾向は、全国的に広がっています。現在、米国ではジョージア州、ネブラスカ州、ネバダ州、サウスカロライナ州の4州でも、高校卒業のためにコンピューターサイエンスのコースを修了することを義務付けており、さらに23の州で、高校が選択科目としてCSコースを少なくとも1つ提供することを求めています。

Kira Learningは、さらにいくつかの州と積極的に協議しており、今秋までに約20州でプログラムを実施する予定です。