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ProcurementTechのLevelpath、Gartnerレポートで評価獲得 AIオーケストレーションとエージェントで調達DXを加速
AIネイティブなインテーク・トゥ・プロキュアプラットフォームを提供するLevelpathは、Gartnerの「2025 Gartner Innovation Insight: Procurement Orchestration Platforms」レポートで取り上げられたと発表しました。Gartnerによると、調達プロセスの効率化を新技術導入の最重要課題と回答した企業は93%に達する一方、85%の調達組織は複数の調達・ソーシングアプリを組み合わせて運用しており、分断されたワークフローが課題になっています。LevelpathのCEO兼Co-founderであるAlex Yakubovichは、この評価について「企業内の人・システム・プロセスをつなぐAI調達プラットフォームとしてのリーダーシップが裏付けられたものです」と述べ、断片化した業務から脱却し、調達プロセス全体に一貫した“シームレスでインテリジェントな体験”を提供することが同社のミッションだと強調しています。レポートは、調達オーケストレーションプラットフォームが効率性・可視性・コラボレーションの向上を支える中核テクノロジーになりつつあること、特にフロントエンドのインテーク機能がエンタープライズ全体のワークフロー起点として重要になっている点を指摘しています。
Levelpathは、インテークから支払いまでの一連の調達プロセスを単一のインテリジェントなワークフローとして束ねるオーケストレーションを強みとしています。プロセスの最初でリクエストの意図を捉え、自動的に適切なパスとシステムを判断・連携することで、複雑なルーティングや承認フローを自動化します。統合作業は、戦略・スコーピングから技術設計、環境準備、ビルド&テスト、本番導入とハイパーケアまでを体系化して進められ、APIクレデンシャルやサンドボックス、開発者向けドキュメントを通じて非侵襲かつ迅速な立ち上げを可能にします。Levelpathは、サプライヤーのシステム・オブ・レコードをネイティブに持つ唯一のモダン調達プラットフォームをうたっており、ソーシング、契約、リスク、請求などのワークフローを自社内で完結させつつ、オーケストレーションレイヤーを通じてIT・コントラクト・リスク・ファイナンスなどの外部システムからのデータも統合・同期します。これにより、SAP、Workday、OracleといったERP、AribaやJira、OneTrustといった業務アプリケーション、SnowflakeやDatabricksなどのデータ基盤との間で、サプライヤーデータやユーザーデータ、レポートデータが日次で自動的に同期され、企業全体で一貫した「単一の真実の源」を維持できるように設計されています。ノーコードのワークフローエンジンにより、調達チームはポリシーと承認ルールを保ちながらプロセスを柔軟に設計・改訂でき、関係者にはガイド付きのシンプルな体験を提供します。
同社はまた、顧客との共創を重視し、San FranciscoのExploratoriumで初のCustomer Advisory Board(CAB)を開催しました。グローバル企業の調達リーダーが集まり、Levelpathのエージェント型AIやオーケストレーション機能に関する最新ロードマップが共有され、各社のユースケースや成果が議論されました。特に、自然言語だけでデータ探索・自動化・オーケストレーションを行うTask Agent群「Agent Library」と、ローコード開発者向けの高度なエージェント設計・実行エンジン「Agent Studio」に強い関心が寄せられました。Agent Libraryは、クライアントが独自のプロンプトとタスクエージェントを構築し、Levelpath上のサプライヤーシステム・オブ・レコード全体にわたってインサイト取得やワークフロー実行、意思決定の自動化を自然言語で操作できる仕組みです。Agent Studioは、トリガー・コンテキスト・インストラクション・出力を定義し、社内システムや外部アプリケーション、サードパーティデータをまたいでエージェントを編成するためのオーケストレーションエンジンで、現在はクライアント要望に基づきLevelpath内部で運用されており、2026年に顧客向け提供が予定されています。こうした取り組みは、顧客との継続的な対話と共創を通じて「調達を本当に楽しいものにする」というLevelpathの哲学を体現しており、AIネイティブな調達の次のフェーズを顧客とともに形づくる狙いがあります。
Levelpathについて
Levelpathは、グローバル企業の支出とオペレーション最適化を支援するAIネイティブな調達プラットフォームです。独自のHyperbridge推論エンジンを核に、複雑な調達プロセスをインテリジェントな自動化とノーコードのワークフローオーケストレーションで統合し、ステークホルダーにとって「使っていて気持ちが良い」体験を提供することを目指しています。リアルタイムな可視性とアクション可能なインサイト、迅速な実行力によって、調達組織がスケールでビジネス価値を生み出せるよう支援し、Ace Hardware、Amgen、Coupang、Fortrea、GATX、SiriusXM、SSM Health、Western Unionなど世界中のリーディングカンパニーに採用されています。San Franciscoに本社を構え、Benchmark、Redpoint Ventures、Menlo Ventures、NewView Capital、World Innovation Labなどから出資を受けながら、スマートなコラボレーションと高効率なオペレーション、そして新たなアジリティを企業にもたらすことをミッションとしています。
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