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AIネットワーク基盤のDriveNets、遠隔地のデータセンターを一つのGPUスーパークラスタに束ねる商用展開を業界で初めて実現
大規模ネットワーク技術を手掛けるイスラエルのDriveNetsが、遠く離れた二つのデータセンターを単一のGPUスーパークラスタとして束ねる「スケールアクロス」型のAIネットワークを、業界で初めて商用展開したと発表しました。AIインフラ企業WhiteFiberの「Project Redwood」の一環として、同社の「AI Fabric」が、約83キロメートル(52マイル)離れたNVIDIA H200搭載の二つのGPUクラスタを、一つの論理的なスーパークラスタとして接続します。実証では毎秒111.2テラビットの帯域と、0.9ミリ秒という低遅延を確認したとしています。
これまで、GPUによるAIスーパークラスタは一つの拠点に集約するのが一般的でした。しかしAIインフラの拡大は、計算能力そのものよりも、単一拠点で確保できる電力や敷地の制約に直面しつつあります。スケールアクロス型は、この制約を取り払い、離れた拠点のGPUをあたかも一つの施設内にあるかのように一体運用できるようにするものです。DriveNetsは、概念として語られてきたこの構成を、実験室ではなく本番規模の商用ネットワークとして初めて実現したと強調しています。
AIの学習では、同期した巨大なデータの奔流が瞬間的に発生し、わずかなパケット損失でも高価なGPUの待ち時間を生みます。DriveNetsは独自の「Fabric Scheduled Ethernet」技術やスイッチ群を用い、こうしたトラフィックの急増を吸収して、拠点間でも損失のない安定した接続を実現するとしています。同社の技術は、InfiniBandに代わるイーサネットベースの選択肢として位置づけられます。電力がAIインフラ拡大の最大の制約になりつつあるなか、地理的な分散を前提とした新たなAI基盤の設計を後押しする動きです。
DriveNetsについて
DriveNetsとは、2015年に設立されたイスラエル・ラアナナ拠点のネットワーク技術企業です。Ido SusanとHillel Kobrinskyによって創業され、大規模ネットワークをソフトウェアで構築する「分散型(ディスアグリゲーション)」アーキテクチャを切り拓いてきました。AT&TやComcastなど大手通信事業者に採用され、米国のインターネット通信の相当割合を支えているとされます。近年はAIインフラ向けの「AI Fabric」を展開し、InfiniBandに代わる高性能なイーサネット基盤を提供しています。ネットワークの経済性と性能を両立させ、次世代のAIインフラを支えることを目指す企業です。
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