Startup Portfolio
AI検索のPerplexity、IntuitとMailchimpをPerplexity Computerに統合し請求や入金督促まで実行可能に
Perplexityは、Intuitと提携し、同社のQuickBooksとMailchimpの機能をPerplexity Computerに統合しました。アメリカの事業者向けの提供で、利用者はアプリを切り替えることなく、対話の流れの中で財務や販促の作業を進められます。
統合の土台になっているのはModel Context Protocol(MCP)です。MCPは、AIシステムが外部のソフトウェアやデータ源へ構造化された形で接続するためのオープンな標準で、既存のQuickBooksまたはMailchimpのアカウントで認証すれば、Intuit側のセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの枠組みの中で自社の財務データや販促データを扱えるとしています。具体的には、支払い期日を過ぎた請求書の督促、定期請求の設定、支払いリンクの送付といった資金繰りに関わる操作に加え、給与明細の取得や従業員情報の参照、Mailchimp側でのキャンペーン成果の確認が可能になります。
この提携には両社それぞれの狙いがあります。Intuitにとっては、顧客がQuickBooksやMailchimpに個別にログインすることを求めるのではなく、既に業務を行っている外部サービスの中に自社の機能を埋め込む戦略の延長にあたり、同社が数百万人規模と説明するPerplexityの利用者基盤へ接点を広げる形になります。Perplexityにとっては、Computerが回答を生成する道具から、利用者に代わって財務上の操作を実行する道具へと役割を広げる動きです。IntuitのAlex Balazs最高技術責任者は、情報を見つける工程と行動に移す工程をつなぐ設計だと説明しています。MCPを介した接続によって、データ参照にとどまらない取引処理を汎用AIツールの内側で提供する動きが、既存の金融ソフトウェア事業者にも広がりつつあることを示す事例です。
Perplexityについて
Perplexityとは、2022年8月に設立されたアメリカのAI検索企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。共同創業者兼CEOのAravind SrinivasはIIT MadrasとUC Berkeleyで学び、OpenAIの研究員を経て創業しました。共同創業者兼CTOのDenis YaratsはMicrosoftのBingやFacebook AI Researchに在籍し、創業時のプレジデントを務めたAndy KonwinskiはApache MesosとSparkの開発に関わりDatabricksを共同創業しています。主力サービスは出典つきの回答を返すAI検索と、Sonar、Search、Embeddingsの開発者向けAPIです。検索は直接的で出典の明示された回答を返すべきだという考えを事業の前提に据えています。
関連ニュース








Perplexity に興味がありますか?
最新ニュース

家族介護者向けに看護助手や在宅介護支援員としてのトレーニングを提供する"Abby Care"がSeries Cで$82Mを調達
2026/10/16

建物内装工事向けの汎用ロボットを開発するPhysical AIスタートアップの"Origin"がステルス状態から脱して累計$20Mを調達
2026/10/16

インドの宇宙ロボティクススタートアップの"Cosmochute"がPre-Seedで$1.5Mを調達
2026/10/16

生成AIのAnthropic、NTTデータグループと大阪で最大1兆円規模のデータセンター建設を最終調整と報道
2026/10/16

サーバーレスAIインフラを提供する"Modal"がSeries Dで$750Mを調達し評価額は半年足らずで約3.4倍の$15.75Bに拡大
2026/10/15
