Startup Portfolio
高速航空機のHermeus、Quarterhorseから発射する低コスト試験機Ramjet-Xを公表
Hermeusは、自社の航空機Quarterhorseからの発射を前提とした低コストの使い捨てラムジェット機Ramjet-Xを開発していると公表しました。切り離された後、Ramjet-Xは高マッハ領域で飛行します。狙いは、これまで費用も難度も高かった高速飛行試験を、より安く、速く、繰り返し実施できるようにすることです。
ラムジェットは動作させるために相当の初速を必要とします。試験のたびに大型で高価な使い捨てブースターを用意する代わりに、同社は再使用可能なQuarterhorseでRamjet-Xを発射に必要な速度と高度まで運びます。切り離しの後、Ramjet-Xはラムジェットによる飛行を開始し、Quarterhorseは次の飛行試験のために帰還します。
Ramjet-Xは、高マッハ領域での飛行試験をサービスとして提供する事業の土台にもなります。顧客や提携先は、ペイロード、センサー、通信、計算装置、自律制御、材料試験片、推進技術といった実験用のハードウェアやソフトウェアをRamjet-Xに搭載し、持続的な高マッハ環境で試験できるようになります。繰り返し使える機体と発射方式、試験基盤を提供することで、実験ごとに専用の高速飛行機体と試験計画を用意する必要をなくす構想です。最高経営責任者のZach Shoreは、高速飛行試験は極めて高価で試行の機会も限られるとしたうえで、速度と持続飛行、拡張性を1つの仕組みにまとめることで貴重なデータの取得の障壁が下がると述べました。開発はすでに進んでおり、エンジンはフロリダ州ジャクソンビルのHEAT施設で試験中、高温構造材はカリフォルニア州エルセグンドの本社で開発中です。機体を統合した試験は2027年を予定しています。
Hermeusについて
Hermeusとは、アメリカの防衛航空企業で、本社はカリフォルニア州エルセグンドにあります。ベンチャー資本の出資を受けており、迅速かつ反復的な試作という失われつつある手法を取り戻し、現在世界で最も速い航空機を目指しています。主力の開発対象は、自律飛行の試験機Quarterhorseと、そこから発射する使い捨てラムジェット機Ramjet-Xで、エンジン試験用のHEAT施設も自社で運用します。ハードウェアの反復を最優先し、現代の戦場が求める速度で高速システムを届ける開発体制を強みとします。アメリカ国防総省と協働し、同国と同盟国が持続的で非対称な優位を保つために必要な高速能力を提供することを掲げています。
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