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フロンティアAIのMistral AI、TotalEnergiesと1億ユーロ超の3年計画で石油・ガス貯留層向けモデルを共同開発
TotalEnergiesとMistralは、1億ユーロを超える投資にあたる3年間の共同プログラムを発表しました。石油・ガス貯留層の探鉱、性状評価、開発を担う同社の地球科学の専門家を支援する、新世代のフロンティアAIモデルを開発する内容です。両社は共同の科学研究所を設け、TotalEnergiesの地下チームが持つ知見と、Mistralの科学的、技術的な能力を組み合わせます。
開発の対象となるのは、大量のデータを取り込み、処理し、解釈したうえで、探鉱機会の開発について複数の筋書きを生成できるモデルです。既存プロジェクトの最適化と稼働期間の延長にも用います。TotalEnergiesの発表によれば、この取り組みではエージェント型AIをはじめとする最新の技術を使い、同社が地球科学と貯留層工学で1世紀近くにわたり蓄積してきた知見と、10ペタフロップス近いとされる規模のデータを組み合わせます。会長兼CEOのPatrick Pouyannéは、探鉱と貯留層工学は、AIが同社の事業に最も大きな価値をもたらし得る領域のひとつだと述べました。
今回の投資は、両社が既に進めていた提携の拡張にあたります。これまでは排出削減を支えるAIの活用に焦点が置かれていました。TotalEnergiesはこの提携を、欧州のデジタル環境の中で自社専用のモデルを作るためのAI基盤の強化と位置づけています。戦略的な地下データを外部に委ねずに活かせる一方、Mistralにとっては欧州のAI企業としてさらに成長する機会になるという整理です。Mistralから見れば、データとモデルをどこに置くかという管理の問題それ自体が購買の判断材料になる、という同社が欧州企業に説いてきた主張の具体例になります。同社は先ごろ、企業のデータを移動させずに自社モデルを適用するCloudera との提携も公表しています。
Mistral AIについて
Mistral AIとは、2023年に設立されたフランスの人工知能企業で、本社はパリにあります。Google DeepMindやMetaで大規模言語モデルの研究に携わったArthur Mensch、Guillaume Lample、Timothée Lacroixが共同創業し、Arthur MenschがCEOを務めます。主力製品は、重みを公開するモデル群と商用モデル、対話型アシスタントのLe Chat、開発者向け基盤のLa Plateformeです。欧州域内でデータとモデルを管理できるソブリンAIを掲げ、政府や大企業への導入を事業の軸としています。
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