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2026/09/27

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生成AIのAnthropic、ライフサイエンス研究部門を立ち上げClaudeがCRISPR類似の新規酵素系を発見

Anthropicは、ライフサイエンスの研究部門と実験施設を新たに設けたことを公表し、その最初の成果として、AIモデルのClaudeがこれまで特徴づけられていなかった酵素の仕組みを自ら見つけ出したと発表しました。見つかったのは、細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージのDNAに潜む仕組みで、酵素の遺伝子の隣に、ゲノム編集技術のCRISPRに似た繰り返し配列の長い並びが存在します。同社はこれをarray-associated reverse transcriptases(ART)と名付けました。ただし、この仕組みが何をしているのかはまだ分かっておらず、ゲノム編集に使えるかどうかも確認されていません。

研究者はClaudeに対し、RNAをDNAへ写し取る酵素である逆転写酵素の変わった例を大規模なDNA配列データベースから探すという、大まかな指示だけを与えました。およそ950体のClaudeのエージェントが21時間かけて2億1000万トークンを消費し、20万件を超える逆転写酵素を集め、3500件の候補となる仕組みを特定したうえで、さらに詳しく調べる価値のある20件へ絞り込みました。そのうちの1体が、異例の逆転写酵素の遺伝子の隣にある繰り返しのDNAパターンに気づいたとされます。ARTは、逆転写酵素、隣接する機能未知の補助タンパク質、等間隔で並ぶDNAの反復配列という3つの要素から成ります。中核となる逆転写酵素自体は過去の研究でも確認されていましたが、その周囲の構成に注目したのはClaudeが初めてだと同社は説明しています。

同社によれば、研究部門は今春に発足し、サンフランシスコ湾岸地域に自前の実験室を構えています。施設はバイオセーフティレベル1および2で運用され、ヒトの病原体は扱いません。最高経営責任者のDario Amodeiは、研究チームが大まかな研究領域を示し、Claudeが文献とゲノムデータを読み込んで興味深い点を見つけ、さらに検証のための実験を提案したという流れだと説明しています。同社は、制限酵素やCRISPRのように制御可能な仕組みの発見が歴史的に医療を大きく変えてきたとしたうえで、既知の仕組みのうち同じ特徴を持つものはごくわずかで、いずれもDNAを切り、写し、貼り付けることができると述べています。現時点で示されているのは同社自身の発表であり、査読を経た論文や第三者による再現は示されていません。


Anthropicについて
Anthropicとは、2021年に設立されたアメリカの人工知能企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。Dario AmodeiとDaniela Amodeiのほか、Ben Mannらが共同創業しました。主力製品は大規模言語モデル群Claudeと、開発者向けAPI、エージェント型のコーディング環境Claude Codeです。モデルの研究開発と法人向け提供を軸に、解釈可能性研究や責任あるスケーリング方針など、安全性を重視した開発体制を特徴とします。AIを安全かつ有益な形で社会に実装することをミッションに掲げています。

 

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