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2026/10/01

Startup Portfolio

鉄・鉄鋼生産の米国内回帰を進める鉄鋼スタートアップの”Hertha Metals”がSeries Aで$133.65Mを調達

Hertha Metalsは、Series Aで$133.65Mを調達しました。この資金調達には、Economic Defense Unitと連携し、Industrial Base Analysis and Sustainment(IBAS)プログラムを通じて実行された米国政府による$65Mの株式投資が含まれています。今回のラウンドはKhosla VenturesとDoerr Capitalが共同でリードし、CEV、Pear Ventures、Gates Frontier、Niterra SUISO no MORI Fund(General Partner: Global Brain)、Toyota Ventures、Siemens Financial Servicesが参加しました。IBASは、防衛産業基盤の強化と近代化を目的とするプロジェクトに資金を提供する米国連邦政府のプログラムです。

鉄・鉄鋼生産の米国内回帰を進める鉄鋼スタートアップのHertha Metalsは、世界初となる単一工程での鉄鋼・高純度鉄製造プロセスを開発し、低コストでの米国内生産を目指しています。同社は、米国内で調達された鉄鉱石と天然ガスを使用し、従来方式よりも低コストで、幅広い品位の鉄鉱石に対応しながら、大幅に排出量を削減した鉄鋼生産を行っています。Hertha Metalsは鉄・鉄鋼生産の米国内回帰を進め、雇用創出を促進するとともに、メーカーがサステナビリティ目標を達成しながら、コスト競争力のある高品質な鉄鋼および鉄を利用できる環境を提供しています。同社は鉄鋼メーカーと提携するとともに、レアアース磁石メーカーに重要な高純度鉄を供給することで、米国内のサプライチェーンの確保と米国製造業の競争力向上を支援しています。

今回の資金は、Hertha Metalsが新たに建設する施設Hertha Chalyxの建設費用に充てられます。同施設では、鉄鋼用および磁石用の高純度鉄を10,000トン生産する計画です。Chalyxは、Hertha MetalsのパイロットプラントPi100とともに、近代的な鉄・鉄鋼イノベーション複合施設として初の存在となり、IBASが掲げる産業基盤強化の使命において重要な鉄・鉄鋼生産の国内回帰に向けた大きな一歩となります。

現在、米国はレアアース永久磁石に使用される高純度鉄のほぼすべてを輸入しています。NdFeB磁石は重量ベースで約70%が高純度鉄で構成されていますが、米国にはこの重要材料の国内生産能力がありません。Defense Federal Acquisition Regulation Supplement(DFARS)を背景に米国製磁石への需要が高まる中、Hertha Chalyxはレアアース磁石に必要な高純度鉄の国内生産体制を構築し、採掘から製造までを完全に米国内で完結するサプライチェーンを形成します。

Hertha MetalsのFlex-HERS™プロセスは、複数工程からなり石炭に依存する従来の高炉方式を、あらゆる品位の鉄鉱石を処理でき、天然ガスまたは水素を還元剤として使用する単一の連続反応炉に置き換えるものです。その結果、従来の高炉と比較して鉄および鉄鋼の生産コストを25%削減できるほか、天然ガスを使用した場合は排出量を50%、水素を使用した場合は最大98%削減できます。

「すべての電気自動車、航空宇宙プラットフォーム、レーダーシステム、データセンターは、国内の鉄および磁石原料の供給企業に依存しています」とHertha MetalsのCEO兼創業者であるDr. Laureen Merouehは述べています。「Hertha Chalyxはそのギャップを埋めます。私たちはこの国に必要なサプライチェーンを構築しています。そして、より安全でクリーンな生産を実現しながら、メーカーに対してコスト競争力のある国内生産の選択肢を提供することで、それを実現しています」

「Herthaは、鉄鋼業界が何十年にもわたって追求してきた課題を解決しました。鉄と鉄鋼を単一工程で、高炉よりも低コストで、しかも米国内で生産することです。これは、この国で製造されるあらゆる磁石、EV、データセンター、防衛プラットフォームに欠けていた重要なピースです」とKhosla VenturesのPartnerであるRajesh Swaminathanは述べています。「私たちはこのビジョンを支援するために同社のSeedラウンドをリードし、その後のすべてのラウンドで投資を拡大してきました。その理由は、同社が一貫して計画を実行してきたことと、私たちがチームに強い確信を持っているためです」

Hertha Metalsは現在、Texas州Conroeで年間360トンの生産能力を持つ実証施設を運営しており、米国の主要なレアアース磁石メーカーとの間でサプライヤー認定プロセスを進めています。Hertha Chalyxが今年着工すれば、単一拠点で鉄鋼と高純度鉄の両方を生産するこれらの統合施設により、米国の磁石メーカーや防衛関連メーカーは、これまで国内になかった供給源を確保できるようになります。これによりHertha Metalsは、産業上の重要資産であると同時に、国家安全保障上の重要資産としての位置付けも持つことになります。

TagsBasic MaterialsDeepTechCleanTechUnited States

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