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2026/10/01

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核融合発電のCommonwealth Fusion Systems、フジクラと過去最大規模の高温超電導線材の長期供給契約を締結

Commonwealth Fusion Systems(CFS)は、株式会社フジクラと高温超電導(HTS)線材の長期供給契約を締結しました。CFSはフジクラから1万kmを超えるHTS線材を購入し、商用核融合発電所「ARC」の開発に使用します。最初の適用先は、アメリカ・バージニア州チェスターフィールド郡で開発が進む送電網規模の初号プラント「Fall Line Fusion Power Station」です。両社によると、HTS線材の契約としては過去最大規模となります。

HTS線材は、約1億度のプラズマを閉じ込めるトカマク型装置の超電導マグネットに使われる基幹部材です。フジクラの線材は、同社が1991年に独自開発したIBAD法(イオンビームアシスト蒸着法)を基盤とし、液体窒素温度でも電気抵抗がゼロになり、強磁場の中でも高い臨界電流を維持できる点が特長です。より強い磁場を実現できれば発電所を小型化でき、設備投資額の低減につながると期待されています。フジクラはこれまでもCFSの研究開発向けに線材を供給しており、今回の契約にあわせて大規模供給に向けた生産能力の増強投資を進めています。

CFSの共同創業者兼CEOであるBob Mumgaardは、実証装置SPARCがエネルギー増倍率Q>1を達成した後のARC建設を見据え、すでに具体的な発注を進めていることを今回の提携が示していると述べています。フジクラの代表取締役社長CEOであるNaoki Okadaは、商用核融合発電所の運転開始が見込まれる2030年代以降を見据え、ARC向けHTS線材の主要サプライヤーとして長期的な事業基盤を築くとしています。両社は本契約を、商用核融合に不可欠な産業サプライチェーンの強化と日米連携の前進に向けた一歩と位置づけています。


Commonwealth Fusion Systemsについて
Commonwealth Fusion Systemsとは、2018年に設立されたアメリカの核融合エネルギー企業で、本社はマサチューセッツ州デベンスにあります。マサチューセッツ工科大学(MIT)発のスタートアップで、共同創業者のBob MumgaardがCEOを務めています。高温超電導マグネットを用いた小型・高磁場のトカマク型装置を開発しており、正味エネルギーの生成を目指す実証装置SPARCと商用発電所ARCが中核プロジェクトです。設立以来の累計調達額は40億ドルに達しています。

 

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