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2026/10/01

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リーガルAIのClio、裁判官・裁判所向けAIのLearned Handを買収し司法分野へ初めて直接参入

法律業務向けのAIプラットフォームを展開するClioは、裁判官と裁判所向けのAI技術を開発するLearned Handを買収したと発表しました。Clioにとって司法分野への初の直接的な進出となり、買収金額などの条件は公表されていません。Learned Handは裁判所の事件管理システムと連携する裁判官・書記官向けのAIワークスペースを構築しています。担当事件の把握、提出書面や争点の整理、法律調査、事件ごとの手続き要件に沿った判決準備メモ(ベンチメモ)や命令案の作成を支援します。同社の技術は、全米最大の第一審裁判所であるロサンゼルス郡上級裁判所をはじめ、アメリカ各地の裁判所ですでに使われています。

ClioのCEO兼創業者であるJack Newtonは、AIによって弁護士や当事者の作業が大幅に速くなっても、裁判官や裁判所職員の処理能力が変わらなければボトルネックが裁判所に移るだけだと指摘しています。Clioは司法分野の体制づくりを段階的に進めてきました。8月にはCasetextの共同創業者Pablo ArredondoがSenior Vice President, Judiciaryとして加わり、9月にはミシガン州最高裁判所の元首席判事Bridget Mary McCormackがGeneral Manager, Judiciaryに就任すると発表しています。Learned Handの創業者兼CEOであるShlomo Klapperは、弁護士向け製品を転用するのではなく、判事の業務フローに合わせて技術を設計してきたと説明しています。

今回の買収により、Learned Handの技術はClioが持つ法律・裁判データと組み合わされます。Clio Libraryは110以上の法域にわたる10億件超の法律文書を、Clio Docketはアメリカの約10億件の裁判記録と提出書面を擁しています。Learned HandはClioの司法事業に組み込まれて裁判所向け製品の基盤を担い、既存の導入先や試験運用は引き続き支援されます。Clioは、司法向け製品の詳細を今後数カ月のうちに発表するとしています。


Clioについて
Clioとは、2008年に設立されたカナダのリーガルテック企業で、本社はブリティッシュコロンビア州バーナビーにあります。Jack NewtonとRian Gauvreauが共同創業し、Jack NewtonがCEOを務めています。法律事務所向けのクラウド型業務管理ソフトウェアから出発し、顧客受付、案件管理、請求、法律調査、文書作成までをAIで一体化したプラットフォームを提供しています。2025年には法律調査AIのvLexを買収しました。130以上の国で40万人超の法律専門家に利用されています。

 

TagsLegalTech

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