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HealthTechのRadiology Partners、次世代放射線診断プラットフォームと新部門を発表
米国最大級の放射線医療グループRadiology Partners(以下RP)は、放射線診断分野の需要増加と人手不足という業界課題に対応するため、新たな技術部門「Mosaic Clinical Technologies™」と、AI・クラウドネイティブな診断プラットフォーム「MosaicOS™」を発表しました。MosaicOS™は、診断技術、AI支援ツール、スマートワークフローを一体化した業界初の放射線医向けオペレーティングシステムであり、診療の質とスピードを同時に高めることを目指しています。
RPのClinical AI担当副最高医療責任者Dr. Nina Kottler氏は、「MosaicOS™は、断片化したシステムによる作業の重複と非効率を解消し、医師が患者に集中できる環境を整えます。AI、専門知識、スケーラブルな技術を1つに統合することで、未来の放射線診療を再構築する第一歩です」と述べています。放射線画像の需要が増す一方、医師不足と医療コストの上昇は全米の医療機関にとって大きな課題となっています。MosaicOS™は、そうした構造的問題に対応するために設計され、規模を問わず導入可能な拡張性と即時導入可能なクラウド型設計を特徴とします。初期機能には、音声AIと大規模言語モデル(LLM)によりレポートを自動構造化する「Mosaic Reporting」、およびX線読影レポートの下書きを生成する「Mosaic Drafting」が含まれます。後者は現在、IRBプロトコル下で実装が進行しており、FDA承認に向けた取り組みも並行して行われています。
また、患者情報の一元管理と臨床ワークフローの効率化を目的としたAI搭載ハブの導入も予定されており、MosaicOS™は今後も順次機能拡張を続けていく方針です。2025年から2026年にかけて、RPの全国ネットワークおよび主要提携先を対象に段階的な展開が行われ、医師のフィードバックを取り入れた反復的な改善が予定されています。RPのCEOであるRich Whitney氏は、「放射線分野はすでに最もテクノロジー化された医療分野ですが、我々にはさらなる変革を牽引する責任があります。MosaicOS™は、診療の在り方そのものを変える革新の基盤となるでしょう」と述べています。
Radiology Partnersについて
Radiology Partnersは、米国3,400以上の病院および医療施設に放射線医療サービスを提供する、医師主導・医師所有の大手テクノロジー対応型放射線診療グループです。AIとテクノロジーの活用により、高品質で一貫性のある診療を提供し、臨床価値、サービス、経済性における継続的な革新を通じて、放射線科の役割を医療の中核に据えることを使命としています。
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