FemTechのFrieda HealthとLindus Healthが、更年期症状改善アプリ「Frieda Menova」の臨床試験を成功裏に完了

Lindus Healthとベルリン拠点のFemTechスタートアップFrieda Healthは、更年期および閉経期症状に対する新しいデジタル治療の臨床試験を成功裏に完了したと発表しました。本試験は、Frieda Healthが開発した認知行動療法（CBT）を統合したアプリ「Frieda Menova」の有効性を検証するもので、血管運動障害、睡眠障害、心理的ストレスなどの症状緩和を対象としました。CBTを活用したデジタル治療が更年期症状に対して臨床試験で評価されたのは今回が初めてです。

従来、更年期の重度症状に対する標準的治療はホルモン補充療法（HRT）でしたが、乳がんや脳卒中リスクのため多くの女性がHRTを避けています。CBTはホットフラッシュや気分障害、睡眠障害に有効性が示されており、Frieda Menovaはその可能性をデジタル形式で実現しました。本試験にはドイツ全土から遠隔参加が可能で、100名の自然閉経診断を受けた女性が参加しました。Lindus Healthは規制申請から被験者募集、データ管理、統計解析までを担い、SNSを活用したターゲット型キャンペーンや遠隔診療によるスクリーニングを導入しました。

Lindus HealthのDr. Anita Phung氏は「人口の半分が経験する更年期に対し、HRT以外の選択肢が登場することは重要」とコメント。Frieda HealthのCMOであるDr. Kai Schulze-Wundling氏は「糖尿病やメンタルヘルスの管理にデジタル解決策があるように、更年期ケアにもデジタル療法を加える時が来た」と述べました。試験結果は有意な症状改善を示し、更なる開発の指針となることが期待されています。

Lindus Healthについて
Lindus Healthは「anti-CRO」として、従来よりも迅速かつ信頼性の高い臨床試験を実現する企業です。固定価格・マイルストーン契約、40百万件以上のEHRへのアクセス、独自ソフトウェアと臨床運営チームを活用し、ライフサイエンス分野の革新的治療をより早く患者に届けることを使命としています。米国、英国、欧州で糖尿病、喘息、うつ病、高血圧、慢性疲労症候群など幅広い試験を実施しており、BaldertonやPeter Thielらから8,000万ドル超の資金調達を行っています。