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AIによるクレジット市場分析を提供するFinTechの9fin、APAC市場に進出しグローバル展開を加速
AIネイティブなグローバル債務市場向け情報プラットフォームを提供する9finは、アジア太平洋地域(APAC)で正式にサービスを開始したと発表しました。これにより、銀行、資産運用会社、アドバイザー、法律事務所などのクレジット専門家は、債券やローン、プライベートクレジットに関する最新ニュース、データ、分析にアクセスできるようになります。9finは香港を拠点にAPACでのチームを急速に拡大しており、独自のクレジットインテリジェンス、網羅的なデータ、AIを活用した業務効率化ツールを単一のプラットフォーム上で提供することで、地域の金融機関の意思決定を支援しています。
今回の進出の背景には、APACにおける公募市場とプライベート市場の競争激化があります。地政学的な不確実性の影響で債券発行が減少する一方、企業は代替資金調達手段としてプライベートクレジットへの依存を強めており、クレジット市場全体を横断的に把握するニーズが高まっています。9finのプラットフォームは、ローカルのディール情報とグローバルなクレジットデータベースを統合し、分断された市場全体を俯瞰できる環境を提供します。APAC版では1,800以上の発行体と16,000以上の金融商品をカバーし、2025年3月に買収したBond Radarのデータにより、2003年まで遡る発行履歴も利用可能です。
すでに9finはKKR、Apollo、BNP Paribas、Kirkland & Ellisなど300以上の機関に利用されており、2026年3月に実施した1億7,000万ドルのシリーズC資金調達を背景に、今回のAPAC展開は同社のグローバル戦略の次のステージと位置付けられています。CEO兼共同創業者のSteven Hunterは、APAC市場はプライベート市場の拡大や地政学リスクの高まりにより複雑化しており、より迅速で高度な分析プラットフォームが求められていると述べています。同氏は、9finのプラットフォームが債券、ローン、プライベートクレジット、不良債権まで含めた包括的な視点を提供し、ユーザーの迅速な意思決定を支援すると強調しました。9finはこれまでに米国、欧州、ラテンアメリカへ展開しており、今後はCEEMEA地域への拡大も予定しています。
9finについて
9finはグローバル債務市場向けのAIネイティブ情報プラットフォームです。J.P. Morgan出身のSteven HunterとDeutsche BankのエンジニアであるHussam EL-Sheikhによって設立され、データ、分析、AIによるワークフローを統合したサービスを提供しています。顧客の業務効率化と投資判断の高度化を支援することを目的としています。ロンドンに本社を置き、ニューヨーク、香港、ベルファストに拠点を持ち、ラテンアメリカおよびアジアでも事業を展開しています。
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