Startup
EExion 化学的に操作されたスーパーキャパシタ技術に基づいた電気自動車の5分充電技術
電気自動車が内燃機関(ICE)キラーとなるための道のりの聖杯のひとつは、バッテリーの航続距離と充電時間の改善です。イスラエルのStoreDot社などの新興企業が「5分で100マイル」のソリューションに取り組んでいますが、現在、電気自動車用のバッテリーの多くは、専用の急速充電器で80%充電するまで35~40分、あるいは家庭用充電器で一晩充電する必要があります。イスラエルのスタートアップEExion社は、わずか5分で電気自動車を急速充電できる蓄電技術「Energize-N'-Go」でこの争いに加わっています。
StoreDotは、電池のグラファイトをシリコンなどのメタロイドや独自の有機化合物に置き換えますが、EExionは次世代カーボン電極を使い、EVの業界標準である現在のリチウムイオン電池の100倍の速さで充電できると主張しています。EExion社のCTOであるDavid Malka氏は、このスタートアップの技術について、「長持ちし、非常に効率の良いエネルギー源をかなり低いコストで提供し、ゼロから数分でフル充電ができ、ほぼ無限のサイクル数まで比エネルギーを保持する」と述べています。
EExion社の電池は、3万回以上の充電サイクルで働き続けると報告されています。リチウムイオン電池は、300〜500回の充電サイクルしか持ちません。Energize-N'-Goは、化学的に操作されたスーパーキャパシタを使用しています。この技術は、すでに電気自動車、バス、電車、さらにはエレベーターの回生ブレーキに力を発揮しているものです。リチウムを使わないことで、電池の製造における環境負荷が少なくなります。さらに、リチウムは、電気電池のもう一つの重要な構成要素であるコバルトと同様に、ますます希少価値が高まっています。
ラマットガンに拠点を置くEExionは、Capital Natureが主導し、チューリッヒに拠点を置く国際シンジケート団4WARD VCとサンフランシスコに拠点を置くClimate Capital Collective(C3)が参加したシードファンドのラウンドを完了したばかりです。EExionは、マイクロモビリティのスクーターやe-bike、電動バイクやリキシャ、共有EV、倉庫ロボットやロジスティクスをターゲットにしています。
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