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2022/09/05

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イスラエルの3Dプリンティング企業であるStratasysが、NASAの深宇宙船「オリオン」の乗組員が使用する座席を印刷

イスラエルの3Dプリンティング企業であるStratasysは、NASAの50年ぶりの月探査に印刷ソリューションを提供しています。同社は、宇宙飛行士を深宇宙の目的地に運ぶために設計されたNASAの深宇宙船「オリオン」の乗組員が使用する座席を印刷し、アルテミスIミッションで使用することを明らかにしました。Artemis Iミッションは、新世代の人類による月・火星探査への道を開くことを目的として計画されている一連の深宇宙ミッションの第一弾です。NASAはすでに、宇宙船の脱出用ハッチ・ドアなど、宇宙船の他の部品にStratasysの3Dプリントを使用しています。

 

StratasysのCEOであるヨーブ・ゼイフ博士は、次のように述べています。「航空・宇宙分野の主要企業は、技術に内在する利点を何年も前から認識しています。耐久性や信頼性を損なうことなく、航空機や宇宙船の燃料消費を改善するために設計された、軽量ポリマー部品への関心が高まっています。1キログラム削減するごとに、年間14,000リットルの燃料を節約することができます。製造方法の変更 は、1リットルの燃料から得られる走行距離を最大化することとともに、それ自体が大きな改善効果を生むことがあります。宇宙船の燃料となると、これは非常に重要な数字です。」

 

オリオン宇宙船はまた、人間の乗組員の代わりに2体のマネキンの胴体を使用し、そのうちの1体はイスラエルとアメリカのスタートアップ企業StemRadが開発した宇宙放射線防護ベストを着用する予定です。Stratasysは、アメリカの航空宇宙・防衛企業ロッキード・マーチン社、エンジニアリングサービス企業フェニックス・アナリシス&デザイン・テクノロジーズ(PADT)社と共同で、同社の先端素材を使ったパーツの製造を担当することになりました。

 

Stratasysのチャネル・アンド・セールス・ディレクターであるエルダッド・イッツハックは、次のように述べています。「宇宙船が宇宙を旅するには、極めて高性能な素材と業界で最も厳しい製造工程で作られた部品が必要です。部品の完全性と再現性が不可欠であり、最終製品は非常に厳しいテストと検証プロセスを経なければなりません。」

 

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