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2023/01/24

Startup

マッキンゼーがイスラエルのリアルタイムデータ分析スタートアップIguazioを買収

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、イスラエルのリアルタイムデータ分析スタートアップ企業Iguazioを非公開の金額で買収し、グローバルコンサルタント会社としてイスラエルで初めての買収を行いました。マッキンゼーは、Iguazio社の機械学習プラットフォームを利用して、企業や組織が人工知能アプリケーションを導入・管理し、ビジネスのあらゆる部分でリアルタイムの意思決定に組み込むことで、業務の改善、コスト削減、収益増加を実現することを目指しています。Iguazioの技術と連携することで、コンサルティング会社のAI部門であるQuantumBlackは、「生産性が5倍、コンセプトの実証から生産までが8倍、信頼性が2倍の業界特化型AIソリューションを顧客に提供できる」とマッキンゼーは声明で述べています。

マッキンゼーのシニアパートナーで、QuantumBlackのアライアンス・買収担当グローバルリーダーであるBen Ellencweig氏は、The Times of israelに、「マッキンゼーがテクノロジーとイスラエルに大規模な投資を行うのは、AI側、つまりテクノロジー側と、人的資本側の両方でここの潜在力を信じているからです。数年前のQuantumBlackに続き、史上初の製品買収、つまり技術を買うということです。」と語っています。

2014年に設立されたIguazioは、企業がAIアプリケーションを大規模かつリアルタイムで開発、展開、管理するための機械学習プラットフォームを開発してきました。このスタートアップは、Pitango Venture Capital、Verizon Ventures、Robert Bosch Venture Capital GmbH、CME Ventures、Magma Venture Partners、Jerusalem Venture Partners、Dell Technologies、Samsungなどの投資家の支援を受け、7000万ドルを超える資金を調達しています。


QuantumBlack社のシニアパートナーでグローバル共同リーダーのAlexander Sukharevsky氏は、次のように述べています。「今回の買収は世界的に多くの激動が起きている時で、過去のデータは必ずしも適切ではなく、税金、コスト、規制の圧力からビジネスモデルを変更する必要があります。マッキンゼーの調査によると、過去10年間、世界の大企業や組織がAIに4900億ドル以上を投資してきましたが、研究室の外に出てビジネスとして成立したプロジェクトは10件に1件に過ぎません。私たちは、AIの可能性を最大限に引き出し、お客様が持続可能で包括的な成長を実現できるよう支援することを約束します。AIプロジェクトの90%が研究室にとどまっている今日、大きなチャンスがあります。」

今回の買収により、QuantumBlackは、Iguazioの70人以上のデータとAIの専門家チームとともに、イスラエルを5番目のグローバル研究開発拠点として加えることになり、マッキンゼーは今後数年間で成長・拡大する計画を持っているとのことです。Iguazioの社員は、世界中のQuantumBlackのデータ科学者や機械学習エンジニアとともに、AIを活用した効率改善や排出量削減など、さまざまなプロジェクトに取り組む予定です。

Iguazio共同創設者兼CEOのAsaf Somekhは、次のように語っています。「マッキンゼーの経験とQuantumBlackの技術スタックと専門知識が、今回Iguazioと組み合わさることで、収益に直接影響を与える方法でAIイニシアティブを拡大したい企業にとって究極のソリューションとなります。我々はすでに、米国、アジア、欧州の金融機関、航空会社、空港、環境関連企業など、グローバルで20社以上のお客様にサービスを提供しています。これで、世界最大の顧客と接触できるようになります。」

 

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