AgriTechのPoLoPo、植物から動物性タンパク質を開発するため$1.75Mを調達

世界の植物性タンパク質市場は、健康意識の高まり、環境への配慮、倫理的配慮など様々な要因に後押しされ、2023年まで成長・拡大を続けると予想されています。植物性タンパク質は、消費者が健康的で倫理的に生産され、持続可能な食事の選択肢を求めていることから、高い需要があります。

イスラエルの分子農法の新興企業であるPoLoPoは、世界で最も広く栽培されている非穀物作物であるジャガイモからタンパク質を栽培する独自の方法を拡大するために、175万ドルの資金を調達しました。このプレシードラウンドはFoodLabsが主導し、CPT Capital、Siddhi Capital、Plug and Play Ventures、Milk & Honey Ventures、HackCapitalなどが出資しました。PoLoPoは今回の資金をもとに、世界的な科学者からなるコアチームを拡充し、今後1年半以内にプロトタイプを提供できるよう、研究開発作業を加速させる予定です。今回の投資により、同社はラボと研究開発チームを設立し、研究に取り組み、卵タンパク質のサンプルの機能化など、いくつかの重要なマイルストーンを含む2年間の研究開発計画を実行する予定です。また、FDAやUSDAのルールに準拠した規制戦略の構築も可能になります。

食品業界のタンパク質ニーズに対応し、拡大する世界人口を養うために、PoLoPo社は、スケーラブルで経済的な方法でタンパク質をジャガイモで発現させることができる特許技術を生み出しました。同社は、266億ドルの卵タンパク質市場と、卵白タンパク質の代替品に対する業界の高まる需要に着目し、オバルブミン（卵白タンパク質）を皮切りに、タンパク質製造の技術プラットフォームを構築しています。Maya Sapir-Mir博士は、次のように述べています。「このような有名で志を同じくする投資家グループを獲得できたことを嬉しく思います。この多額の資金調達により、私たちはタンパク質が豊富なジャガイモの塊茎やオバルブミンの機能性サンプルなど、いくつかの重要なマイルストーンの達成を目指しています。」

Raya Liberman-Aloni博士は、次のように述べています。「私たちは、世界のためにより良い食料を生産したいと考えています。分子農業技術は、高品質のタンパク質の生産に活用され、動物を方程式から外し、生産プロセスの二酸化炭素排出量を削減すると同時に、そうするための大きな機会を提供します」

PoLoPoは、Raya Liberman-Aloni博士とMaya Sapir-Mir博士による約2年間の計画を経て、2022年1月に正式に設立されました。現在、創業者2人を含め、4人の正社員が働いています。ここ数カ月は、研究開発担当の科学者2名がチームに加わりました。 1995年、創業者たちはヘブライ大学で博士課程に在籍しているときに出会いました。彼らは、VolcaniセンターのYoram Eyal博士の研究室で研究をしていました。二人の友情は急速に深まり、6年間も一緒に仕事をしました。

Maya Sapir-Mir博士は、女性の創業者が2人いることから、多様性が会社の重要な価値であると述べています。彼女は、多様性はあらゆるビジネスにとって非常に大きな動機付けであり、多様性を促進することはリーダーとしての義務であると考えています。会社が拡大しても、性別、人種、宗教の面で多様な従業員を維持するつもりです。

競合他社との違いについて、Mirは、分子農業にはさまざまな方法があることを明かしました。「天然の高タンパク質生産・蓄積能力を持つ植物を利用する企業もあれば、費用対効果の高い抽出方法に集中する企業もあります。これらの方法には、それぞれ利点と欠点があります。発現レベル、抽出コスト、蓄積能力は、緑色組織、種子、または他のシンク器官によって異なります」

2022年7月、同社はテルアビブ大学で開催された2022 Coller Startup competitionに参加し、FoodTechトラックで優勝したため、CPT Capitalから最初の投資を受けることになりました。「FoodLabsを紹介されたことは幸運でしたし、リードインベスターになることを決めてくれたことに感謝しています。2022年末までに、FoodLabsが主導するこのプレシード資金調達ラウンドを終了しました」とMirは述べています。