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Electreon フランスで電気自動車を走行中でもワイヤレス充電する大規模なプロジェクト開始
電気自動車を走行中でもワイヤレス充電できる方式を開発したイスラエルのスタートアップ、Electreonが、自動車の二酸化炭素排出削減を目指した大規模なプロジェクトをフランスで開始します。Electreonのシステムは、道路の下に埋め込まれた銅コイルセグメントを含んでおり、これが電力網から電気自動車のバッテリーに電力を伝達します。これにより充電時間とバッテリーサイズが大幅に削減され、さらには連続走行距離の世界記録を樹立することも可能となりました。
現在、フランス政府とフランスの民間銀行Bpifranceが、Electreonをパリに本社を置くVINCI Constructionなどの持続可能なエネルギー企業と共に新プロジェクトに選びました。目標は、フランスの全道路に電気道路システム(ERS)を導入し、高速道路での地下ワイヤレス充電を推進することです。
VINCI Autoroutesの脱炭素化担当ディレクターであるLouis Du Pasquier氏は、「ワイヤレス電気道路システムは、電気自動車のダイナミックな充電を通じて道路輸送を脱炭素化できるという点で、経済的・産業的影響が非常に有望です。」と述べています。
フランスの交通省による2021年の研究によれば、ERSは道路貨物輸送による二酸化炭素排出量を86%削減する可能性があります。同研究によれば、ERSは2030年までに5000キロメートル(約3106マイル)、2035年までには9000キロメートル(約5500マイル)をカバーできるとのことです。
Electreonの共同創設者でCEOのOren Ezer氏は、「フランスが2035年までに約9000キロメートルをカバーするというネットゼロ輸送計画は、ワイヤレス充電が全世界的に広く採用されている一例です。」と述べています。
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