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AI検索エンジンPerplexityが近く広告を導入予定
AI(人工知能)検索エンジンのPerplexity AIが、自社プラットフォーム上に広告を表示する計画があると報じられています。広告主には、ユーザークエリの関連性に基づいて広告が掲載される「関連する質問」の部分にスペースが提供される予定です。同社は次の会計四半期から広告を掲載し始める見込みで、ユーザーには7月頃から広告が表示されるようになるとのことです。なお最近、Perplexityは新製品「Phone 2a」の購入者全員にPerplexity Proの無料サブスクリプションを提供するため、Nothingと提携しました。
Perplexityの最高ビジネス責任者であるDmitry Shevelenkoが、広告販売の計画についてAdweekに語っています。報道によると、Perplexityはユーザーの使い勝手を阻害したり邪魔したりしない形で広告を統合する予定です。そのため、ユーザーがプラットフォームで質問を投げかけた際に表示される「関連する質問」の欄に、広告を掲載する考えです。
ユーザーが質問を投げかけると、AIチャットボットがインターネット上の関連情報を探索し、情報源に注釈を付けながら対話形式で回答を示します。その直下には「関連」と呼ばれるセクションがあり、そこではトピックをさらに深く掘り下げた質問や、オリジナルのクエリに関連する質問が表示されます。現在同社はこれらの関連質問が完全にオーガニックで、AIの推薦アルゴリズムによりキュレーションされていると主張していますが、広告販売を開始すれば、オーガニックとブランドスポンサー付きの質問が組み合わされる形になります。
しかし同社は無作為な広告を表示する予定はなく、ユーザーにとっても関連性のある場合のみ広告を掲載すると報道されています。Google検索の競合であるPerplexityは、AI検索プラットフォーム上の総クエリの40%が「関連する質問」セクションに由来することから、そこに広告を組み込む決定を下したとAdweekに語っています。1月に同社CEOのAravind Srinivasは、プラットフォームの月間アクティブユーザー数が1,000万人に達したと投稿しています。
このような堅調な数字を受け、同社はIVPがリードするシリーズB資金調達で7,360万ドル(約613億円)を調達しました。この資金調達ラウンドでは、NvidiaやJeff Bezosも投資家として参加しています。今後Perplexityは、提供する広告スペースが優れた商品の視認性を広告主に提供できると説得する必要があります。
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