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言語モデルMistral AIがMarjorie Janiewiczを米国ゼネラルマネージャーに任命
フランスの人工知能企業Mistral AIは、米国ゼネラルマネージャーに新しく人事を発表しました。先月任命されたMarjorie Janiewiczは、米国におけるMistralの市場投入の強化と米国事業をリードする責任を担います。Mistralは5月14日にPYMNTSに提供したニュースリリースでこのように述べています。「Marjorieは23年のキャリアを持つ市場投入のベテランで、グローバルに収益チームを構築し、拡大してきました」とリリースは伝えています。これには、位置情報プラットフォームFoursquareとサイバーセキュリティ企業HackerOneでチーフレベニューオフィサーを務めたほか、人的資本管理ソフトウェア企業SuccessFactorsやNoSQLドキュメントデータベース企業MongoDBでシニアリーダーシップ経験があります。「2020年以降、サンフランシスコのフレンチテック大使を務めるMarjorie Janiewiczは、ベイエリアのテックスタートアップコミュニティにビジネス開発の専門知識を提供しています。業界への影響力は最近、Clariの最優秀CROアワードで認められ、営業、マーケティング、カスタマーサクセスへの貢献が評価されました」とリリースは述べています。
2023年4月にMetaとGoogleのDeepMindの出身者によって設立されたMistral AIは、昨年末までに20億ドル超の企業価値に達しました。先月の報道によると、同社は5億ドル規模の資金調達を目指し、企業価値を倍増させようとしていました。このフランス企業は、米国での存在感を高める一方で、米国の技術大手がフランスに大規模な投資を行っています。
先週末には、Amazonがフランスで12億9,000万ドルの技術プロジェクトに投資し、物流を強化し、クラウド部門AWSでAI関連の計算能力を増強する計画が報じられました。この取り組みで約3,000人の新規雇用が生まれる見込みです。そして翌日、Microsoftがフランスで43億ドルの技術プロジェクトに投資すると発表しました。クラウドとAIインフラに重点が置かれています。「この大規模な投資は、フランスのデジタルイノベーションと経済成長を支援する確固たる決意を示すものです」と、MicrosoftのBrad Smith副会長兼プレジデントは発表で述べています。「私たちは最先端のクラウドとAIインフラを構築し、AI人材を育成し、フランスのスタートアップが公正で責任ある形で当社の技術を自信を持って活用し成長できるよう支援しています」Microsoftはまた、パリとマルセイユ地域のデータセンターを拡張するほか、フランスのグランデストゥ地域に新しいデータセンターキャンパスを設置する予定です。
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