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Perplexity AI、TikTok買収を提案 CEO「トランプにとっても理想的な取引」
AI検索エンジンのスタートアップPerplexity AIが、TikTokの米国事業の買収を正式に提案したことを、同社CEOのAravind Srinivas氏が明らかにした。この提案は、投資家の期待に応えるだけでなく、ドナルド・トランプ前大統領が求める「米国の支配権」と「政府の株式保有」を両立させるものだという。Perplexity AIは1月にByteDanceへ正式な買収提案を提出し、TikTok米国事業と合併する計画を示した。将来的にIPO(新規株式公開)が行われる場合、米国政府が新会社の50%のワラント(新株予約権)を取得することを条件にしている。トランプ氏は1月、米国内のTikTokの利用継続を許可し、同時に「米国が50%の所有権を持つ合弁事業」を提案。これにより「TikTokを維持し、適切な管理下に置き、数千億ドル、あるいは兆ドル規模の価値を生み出せる」と述べていた。
Perplexity AIはTikTokと提携することで、検索市場における相乗効果を狙う。特に次世代ユーザーはGoogle検索よりもTikTokを利用して、レストランや観光スポットのリアルタイム動画を探す傾向が強まっており、この動向を活用する考えだ。また、Srinivas氏は「GoogleはYouTubeや検索市場で独占的な立場にある。この提携を通じて、Googleに対抗できる新たな競争環境を作りたい」と述べている。
買収資金や株式投資家の詳細は明かされていないが、「シリコンバレーの大富豪や米国の同盟国のソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)が、この新たな事業体への投資に強い関心を示している」と関係者は語る。TikTokの買収をめぐっては、多くの投資家が興味を示しており、実業家のKevin O’Leary氏は200億ドルの買収提案を出しているほか、トランプ氏はElon Musk(Tesla CEO)やLarry Ellison(Oracle創業者)も適切な買収候補として名前を挙げている。
Perplexity AIについて
Perplexity AIは、AIを活用した検索エンジンを開発するスタートアップ。Googleに対抗する次世代検索プラットフォームを構築し、情報の透明性とユーザー体験の向上を目指している。
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