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対話型AIのPerplexity、iPhone向け音声アシスタントをリリース
対話型AIを提供するスタートアップのPerplexityが、iOSアプリを大幅にアップデートし、iPhone向けのAI音声アシスタント機能を導入しました。この音声アシスタントは、リマインダーの設定やメールの作成といったタスクをユーザーに代わって行えるようになったほか、アプリがバックグラウンドで動作している間でも、音声での会話を続けることが可能です。ただし、同様の機能を持つGeminiなどとは異なり、現時点では画面共有やカメラ入力には対応していません。
Perplexityは今年1月、すでにAndroid向けに同様のモバイルアシスタントを提供開始していましたが、このたびようやくiOSでも利用可能になりました。この新機能をフルに活用するためには、ユーザーが必要な許可をアプリに付与する必要があります。許可が与えられると、レストランの予約やリマインダー設定などの作業を自動的に行いますが、特にiOSでは一部の操作において手動入力が必要となるケースもあります。iPhoneユーザーはApp Storeで最新版にアップデートすることで、すぐに新しい音声アシスタント機能を利用可能です。ただし、今回の新機能がいつAndroidユーザー向けに提供されるかは未発表となっています。
またPerplexityは複数のアプリ間で連携したアクションをサポートしており、Uberなどのサードパーティーアプリを通じてタクシーを予約することも可能です。さらに、Actionボタンを搭載するiPhoneでは、このボタンにPerplexityのAI音声アシスタントを割り当てることができ、アプリを起動せずに即座に利用できます。音楽再生やメール送信の際には、現状ではApple Musicと標準メールアプリをデフォルトとして認識しています。今回のアップデートによってPerplexityはSiriに近い機能を持つことになりますが、システムレベルの操作には対応していないため、一部の機能については引き続きSiriの使用が必要です。一方、Appleは近くApple Intelligenceを導入し、iPhoneやiPad、Mac上のSiriを大幅に強化すると予想されています。
Perplexityはまた、リアルタイムでのデータ取得に対応しており、PodcastやYouTube動画などのコンテンツを検索することも可能です。しかし、GeminiやGrokのようなカメラからのライブ入力には対応していないため、画像を送信して関連質問をする方法が現時点での唯一の代替策です。これら新機能はPerplexityの無料ユーザーでも利用できますが、一度に送信できるメッセージ数は5件までです。月額20ドルの有料プラン「Plus」の加入者は、これらの制限なく新しいAI音声アシスタントを無制限に利用できます。
Perplexityについて
Perplexityは、対話型AIアシスタントを提供する企業であり、リアルタイムデータを活用してユーザーの質問やタスクを迅速に処理することを得意としています。自然な会話インターフェースを特徴としており、ユーザーが日常的な操作を効率よく行えるよう支援しています。
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