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2025/09/26

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DefenseTechのHelsingが、次世代自律型戦闘ドローン「Europa」を公開、欧州防衛市場で主導権を狙う

ドイツの防衛スタートアップHelsingは、自律型戦闘ドローン「CA-1 Europa」を発表しました。この新型ドローンは、他の無人機との群れ飛行や有人戦闘機との「ウイングマン」編隊を組んで作戦を遂行できるよう設計されており、2027年に初飛行、4年以内に実戦配備が可能になる予定です。

 

Helsingは、AIの自律性を武器に既存の大手防衛企業に挑戦し、安価で消耗可能な無人戦闘航空機(UCAV)の分野で存在感を高めようとしています。同社は数億ユーロ規模の投資を行い、欧州企業と連携して開発を進めています。武装や価格は未公開ですが、通常の戦闘機コストの「ごく一部」にとどまるとしています。この発表は、Helsingが6月に買収した航空機メーカーGrobの工場で行われました。Grobは訓練機を製造しており、その技術を基盤にEuropaの開発を進めています。しかし、従来の軽量訓練機から完全な戦闘ドローンへの移行には大きな課題が残ると専門家は指摘しています。

 

Helsingは2021年創業で、SpotifyのCEO Daniel Ek氏やSaabなどから10億ドル以上を調達し、現在の評価額は120億ドルに達し、欧州最大の防衛スタートアップとなっています。ウクライナ向けにHF-1ドローンを2,000機納入済みで、HX-2攻撃ドローンの開発も進めていますが、実戦配備はこれからです。共同創業者のGundbert Scherf氏は「AIがもたらす最大の価値は自律性だ」と述べ、Helsingが防衛分野におけるAI主導の変革を先導する意思を強調しました。

 

Helsingについて
Helsingは2021年に設立されたドイツの防衛スタートアップで、AIを活用した防衛ソフトウェアや自律型兵器の開発を進めています。Spotify CEO Daniel Ek氏やSaabを含む投資家から10億ドル超を調達し、評価額120億ドルの欧州最大のディフェンススタートアップに成長。ウクライナ向けにHF-1やHX-2などの無人攻撃機を提供しており、今後は欧州域内外での実戦投入を目指しています。

 

TagsDefenceTech

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