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2025/10/07

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サイバーセキュリティのOrange Cyberdefenseが、Qevlar AIと提携し脅威検知能力を強化

ヨーロッパ最大のサイバーセキュリティサービスプロバイダーであるOrange Cyberdefenseは、AIスタートアップのQevlar AIとの提携を発表しました。このパートナーシップにより、Orange Cyberdefenseは自社のサイバー脅威インテリジェンスデータベースとQevlarのAI技術を統合し、セキュリティアラートの検知および対応能力を大幅に向上させます。これにより、日々高度化するサイバー攻撃に対して、かつてない迅速な対応が可能になるとしています。QevlarのAIプラットフォームを段階的にOrange Cyberdefenseのセキュリティオペレーションセンター(SOC)に統合することで、アラート処理の効率化、脅威の検知スピード向上、弱いシグナルの深掘り分析、そして顧客環境全体での侵害特定が強化されます。

 

サイバー攻撃が急増し、巧妙化する中で、迅速な検知と分析、そして即時対応は企業の安全保障における最重要課題となっています。Orange Cyberdefenseは20年近くにわたり、攻撃者グループやその手法に関する独自のインテリジェンスデータベースを構築してきました。従来の検知手法が限界を迎える中、QevlarのAI技術は次世代の解決策として期待されています。この連携により、両社は人間の専門知とAIの計算力を組み合わせた「コレクティブ・インテリジェンス」を実現し、より正確で迅速な脅威検知を可能にします。Orange Cyberdefense FranceのマネージングディレクターであるFrédéric Zink氏は、「この提携は、人間とAIの力を融合させる新たなステップであり、脅威検知のスピードと精度を劇的に高める」と述べています。

 

また、Qevlar AIのCEOであるAhmed Achchak氏は、「今回の提携は、当社の技術が持つ信頼性と実用性の証明です。Orange Cyberdefenseのデータインテリジェンスと融合することで、より迅速な対応が予防的防御力へと進化し、世界中の企業を支援します」とコメントしています。このパートナーシップは、ヨーロッパにおけるサイバーセキュリティの新たな標準を築くものとして注目されています。

 

Qevlar AIについて
Qevlar AIは、AIを活用してセキュリティオペレーションセンター(SOC)の自動化と効率化を推進するスタートアップです。同社の生成AI技術を用いた「自律型アラート調査プラットフォーム」は、アラート疲労や手動調査の非効率といったSOC特有の課題を解決します。SIEMやEDRツールからのアラートを動的に分析し、実際に脅威となり得るものだけを抽出することで、セキュリティチームの生産性を飛躍的に向上させます。スクリプトや複雑なプレイブックを必要とせず、既存のインフラにスムーズに統合できる点が特徴です。

 

TagsAICyber Security

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