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金融機関向けのコンプライアンス・ソリューションのShield、データライフサイクル全体の可視化で新たな業界標準を確立
デジタルコミュニケーションのガバナンスとアーカイブ(DCGA)分野で業界をリードするShieldは、データの完全性と透明性を保証する新たなデータアプローチを発表しました。この新手法は、データ収集から保存までのライフサイクル全体で「ゼロギャップ」の可視化と完全なアクセス性を実現し、企業がデータの不透明さや抜け漏れに悩まされる状況を解消するものです。
近年、金融当局はデータの完全性とアクセス性への監視を強化しており、コンプライアンスチームへの負担が増加しています。Gartnerの報告によると、2024年の1件あたりの非遵守コストは平均4.88百万ドルに達しました。また、GreySparkの調査では、世界の銀行の83%がデータの取得、保存、監査に関する課題を抱えていると回答しています。こうした問題は、リスク管理や信頼性、規制対応の遅れなどに直結し、最終的には巨額の罰金につながる可能性があります。
Shieldの最高製品責任者であるTamar Sharir Beiser氏は、「私たちはAI駆動型プラットフォームによって、データのサイロ化を打破し、完全な可視化と透明性を提供します。これにより、金融機関は自信を持って規制要件に対応し、データの完全性を確保できます」と述べました。新しいアプローチは、次の3つの柱で構成されています。
1. ゼロデータロス:リアルタイム監視と検証により、通信データが取りこぼされないよう保証。問題発生時には即時アラートを発信します。
2. 完全な透明性:データの状態を全段階で可視化し、早期のギャップ発見と迅速な監査対応を支援します。
3. 顧客アクセス性の強化:データのオンデマンド取得や柔軟なエクスポートが可能で、ベンダーロックインや追加コストを排除します。
Shieldのプラットフォームは、データキャプチャからアーカイブまでを統合的に管理し、リアルタイムの監視とAI分析を組み合わせることで、完全な証跡管理と自己完結型の透明性を実現します。この仕組みは、金融機関だけでなく、厳しい規制対応が求められる他業界にも応用可能です。
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