あらゆるイベントに投資できる予測市場プラットフォームの"Kalshi"がSeries Dで$300Mを調達し評価額は$5Bへ拡大

Kalshiは、Andreessen Horowitz(a16z)とSequoia Capitalが共同リードし、Paradigm、Coinbase Ventures、General Catalyst、Spark Capital、CapitalGも参加したSeries Dで$300Mを調達し、評価額は$5Bに達しました。これは3か月前の評価額の2倍以上です。

2018年に設立されサンフランシスコに拠点を置く予測市場プラットフォームのKalshiは、商品先物取引委員会(CFTC)の承認を受けた規制下のプラットフォームを提供しており、トレーダーがイベントベースの契約に投機することを可能にしています。これらの契約は、経済指標や立法判断からスポーツや気候イベントに至るまで、さまざまな結果を対象としています。

新たな資金調達により、Kalshiは野心的なグローバル展開を加速させ、140か国以上のユーザーがプラットフォームを利用できるようになります。Kalshiは、PredictItやSmarketsのような地域競合と異なり、世界中のトレーダーが同じイベントに同時にベットできる点で差別化を図っており、これにより価格の正確性と市場の深みが向上します。

Kalshiの取引量は昨年に比べて200倍に急増しており、ユーザー数も20倍に増加し、現在では世界の予測市場活動の60%以上を占めています。

今後、Kalshiは新たなイベントタイプや取引構造の導入、証券会社や金融機関との統合の深化、そして大規模かつ規制された取引を支えるためにグローバルなチームとインフラの拡充を計画しています。

「予測市場は常に世界的な重要性を持っています。イベントは国境で止まることはなく、今やそれに対する取引も止まりません。選挙、中銀の決定、スポーツ、気候といった事象について、大陸を越えてユーザーは自分の世界を形作る結果に直接取引できるのです」と同社は述べています。