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2025/11/20

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LegalTechのDarrow、「Most Innovative Legal Tech」賞を受賞

Darrowは、潜在的なリーガルリスクを可視化し、訴訟ファイナンスや法律事務所が活用できる「アクション可能なインテリジェンス」に変換するリーガルテック企業です。同社はこのたび、国際的な商業訴訟ファイナンス団体であるInternational Legal Finance Association(ILFA)から、初となる「Most Innovative Legal Technology Company(最も革新的なリーガルテック企業)」賞を授与されたと発表しました。このアワードは、紛争の評価・アンダーライティング・マネジメントの在り方を実際に変えているテクノロジー企業を称えるもので、訴訟ファイナンスのエコシステムにおけるファンダー、法律事務所、その他ステークホルダーに対して、測定可能な価値をもたらしたイノベーションに光を当てることを目的としています。

 

DarrowのChief Revenue Officer兼GMであるMathew Keshav Lewisは、「リーガルインテリジェンスの本質は、“より早いタイミングで、より良い意思決定を助けること”にあります」と述べ、「私たちは先端的なAIを用いて、案件の価値評価とアンダーライティングのプロセスを高度化しようとしています。これにより、法律事務所や訴訟ファンダーは、リソースをより効果的に配分し、自信を持って動き、最終的には原告にとってより良いサービスを提供できるようになります。リスクとメリットへの可視性が高まれば、高品質なアウトカムは自然とついてきます」とコメントしています。

ILFAのExecutive Director兼PresidentであるPaul Kongは、「Darrowの取り組みは、私たちの業界に存在する明確なニーズに応えるものです」と評価し、「彼らのAIドリブンなアプローチは、単にプロセスを自動化するだけでなく、“意思決定の質そのもの”を高める実践的なイノベーションです。今回、こうしてふさわしい賞を直接お渡しできたことをうれしく思います」と述べています。

Darrowのプラットフォームは、公共記録、判例・法情報、SNSなどから毎月500万件以上のデータポイントを解析し、さまざまな市場における潜在的な違反を検知します。対象となる領域は、マストート、独占禁止法、データプライバシー、消費者保護、ERISA、有価証券、詐欺など多岐にわたります。過去5年間で、Darrowは合計1,800億ドル超の潜在的な訴訟機会を特定しており、米国の大手法律事務所と連携して、その一部はすでに提訴され、成功裏に和解に至っています。同社のアンダーライティングツールは、予測AIモデル、専門のリーガルアナリシス、10万5,000件以上の案件データから得られたインサイトを組み合わせることで、法律事務所が案件を評価し、訴訟ファンダーが投資リスクを判断するプロセスを効率化することを狙っています。

 

Darrowのプラットフォームは、分散した法情報や市場データを集約し、法務チームが「行動可能なパターン」を見つけられるよう支援します。例えば、協調的な価格操作の兆候、特定地域での環境被害のクラスター、企業内部の利益相反など、人手では検知が困難、あるいはほぼ不可能なパターンをAIが炙り出すことを想定しています。こうした取り組みを通じてDarrowは、法的リスクの発見・評価・資金調達・訴訟戦略の立案に至るまで、訴訟ファイナンス全体のサイクルを「データとAI」によって高度化するプラットフォームとして存在感を高めています。

 

Darrowについて
Darrowは、隠れたリーガルリスクを検知し、訴訟ファイナンスや法律事務所向けのインテリジェンスとして提供するリーガルテックスタートアップです。公共記録や法情報、ソーシャルメディアなどから大量のデータポイントを収集・解析し、マストート、独占禁止法、データプライバシー、消費者保護、ERISA、有価証券、詐欺など、多様な領域で潜在的な違反や訴訟機会を特定します。予測AIモデルと専門家のリーガル分析を組み合わせたアンダーライティングツールを通じて、案件評価や投資判断の効率化・高度化を支援し、原告側のアクセス・トゥ・ジャスティスの向上を目指しています。

 

TagsLegalTechIsrael

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