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RegTechのShield、Deloitte Technology Fast 500 2025で北米第199位にランクイン AI PFで急成長
デジタルコミュニケーションのガバナンスおよびアーカイビング領域で「業界随一の包括的プラットフォーム」を掲げるShieldは、北米で最も成長しているテクノロジー企業500社を選出するランキング「Deloitte Technology Fast 500™ 2025」に選出されたと発表しました。Shieldはフィンテックカテゴリーで第199位にランクインしました。同社はすでに世界の大手金融機関の3分の1を顧客に抱え、Gartnerの「Digital Communications Governance and Archiving」分野のMagic Quadrantで2年連続「Visionary」に位置付けられるなど、市場での存在感を高めています。
Shieldは2018年の創業以来、指数関数的な成長を遂げてきました。その背景には、金融機関がレガシーで分断されたシステムを乗り越え、ますます厳格化する規制要件に対応する必要性があります。多くの金融機関が、コミュニケーションデータ全体を横断的に可視化・統制できる、Shieldのエンドツーエンド統合プラットフォームに移行しており、こうしたニーズが成長を後押ししています。今回のDeloitteによる評価は、北米市場における同社リーダーシップと、継続的な成長トレンドを裏付けるものです。
ShieldのCEO兼Co-founderであるShiran Weitzmanは、「AIドリブンのイノベーションを原動力とする俊敏な組織として、Deloitte Technology Fast 500からの評価は非常に意味のあるマイルストーンです」と述べ、「この受賞は、当社の強固な成長軌道だけでなく、ビジネスやテクノロジー、そして卓越したカスタマーエクスペリエンスに向けた継続的な投資を反映するものです。世界の有力企業、パートナー、投資家からの信頼に心から感謝するとともに、何よりもこの成果は、日々情熱とコミットメントをもって仕事に取り組む社員一人ひとりのものです。今年選出された企業の一員であることを誇りに思うと同時に、この先に続く道のりを楽しみにしています」とコメントしています。Shieldの急成長は、生成AIやエージェンティックAIへの継続的な投資と、高い開発スピードに支えられています。同社プラットフォームのアーキテクチャは、世界最大級の金融機関が求めるスケールとパフォーマンス要件を満たすよう設計されており、規制環境の変化に応じて進化するコンプライアンス課題に対応すべく、AI機能の拡張を続けています。こうした技術的前進へのフォーカスにより、Shieldはコミュニケーションコンプライアンス市場の最前線に立っています。
同社の成長を支える差別化要因として、以下のポイントが挙げられています。
・GenAIスイート「AmplifAI」:Fortified Surveillance(強化サーベイランス)、Risk Reasoning(リスク推論)、調査時に自然言語クエリで利用できるAIアシスタント「Shiela」など、エージェンティックAI機能を備えた業界トップクラスの生成AI群。
・金融機関向けに一から設計された「単一の統合プラットフォーム」:買収やパッチの寄せ集めで成長してきた競合とは異なり、金融機関固有の要件に最適化された一体型アーキテクチャ。
・ゼロギャップのデータ完全性:完全なトレーサビリティと高度なデータアクセス性を確保し、ベンダーロックインやエクスポート手数料が存在しないモデル。
・シングルテナントクラウド:顧客ごとに分離されたクラウド環境により、高いセキュリティとプライバシーを担保。
こうした技術リーダーシップにより、Shieldは2025年に多くの外部評価を獲得しています。Deloitte Fast 500選出に加え、Gartnerの「Digital Communications Governance and Archiving」Magic Quadrantにおいて、ベンダーの中で最も大きな前年比上昇を示し、「Completeness of Vision(ビジョンの完全性)」でトップ5にランクイン、またCritical Capabilitiesレポートでも上位3社の一角を占めました。その他にも、「RegTech Insight Awards Europe」での2025年「Best e-Comms Surveillance Solution」受賞、「Regulation Asia Awards for Excellence」、2025年「FinCrimeTech50」、Dun & Bradstreetの「Top Startup」受賞、さらにThinkAdvisorの「Firm Award - Industry Disruption」ファイナリスト選出など、多数の賞を獲得しています。
Shieldについて
Shieldは、金融機関向けに特化した、業界で最も包括的なデジタルコミュニケーションガバナンスおよびアーカイビングソリューションを提供するRegTechスタートアップです。世界有数の金融機関から信頼を得ており、GartnerのDigital Communication Governance and Archiving分野において「Visionary」として評価されています。北米、欧州、APAC、中東にオフィスを構え、複数の法域・言語・規制枠組みにまたがるグローバルコンプライアンスカバレッジを提供しています。同社プラットフォームは、先進的なAI/生成AIを活用したイノベーションと、深い規制知見を組み合わせることで、直感的かつ効率的でセキュアなコンプライアンス強化を実現することをミッションとしています。
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