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Beetlesatが開発した超小型衛星が、世界の通信環境を向上させる
イスラエルのスタートアップ企業であるBeetlesat社は、超小型衛星に柔軟性のある折りたたみ式アンテナを展開することに成功したと発表しました。このアンテナは、地球周回低軌道の超小型衛星のネットワークを構築し、グローバルな通信を促進するための重要なブレークスルーとなります。超小型衛星とは、重量が10キログラム以下の衛星のことでBeetlesat社の衛星の重さは9キログラムです。
1月3日にフロリダ州ケープカナベラルからSpaceX社のロケットで打ち上げられ、現在は高度530kmの地球を周回しています。Beetlesatにとって、軌道上で2番目の衛星となります。直径60cmのパラボラアンテナは、宇宙で大容量のデータを送受信することができます。この衛星は、毎秒2ギガビットの速度でデータを転送することが可能です。比較のため、同様の超小型衛星のデータ転送速度は毎秒20メガビットです。Beetlesat社は、264機の超小型衛星を打ち上げ、地球上の公共および商業分野のブロードバンドと携帯電話の通信範囲を拡大する計画です。イノベーション科学技術省のイスラエル宇宙庁が支援を行いました。
Beetlesat社の社長であるPatricio Northland氏は、次のように述べています。「衛星の打ち上げコストの最も大きな要因は質量と体積であるため、高速データ伝送が可能な軽量アンテナの開発が重要なブレークスルーになった。この重要なマイルストーンを達成できたことに、私たちは興奮しています。アンテナの展開の成功は、我々のチームとパートナーの努力と献身の証であり、我々は衛星技術の最前線にいることを誇りに思います。」
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