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2023/05/23

Startup

FinTechのFirmbase、スタートアップ企業の財務計画の近代化に向けて12Mドルの資金を調達

新興企業向けに近代的な財務計画と分析プラットフォームを提供するスタートアップ、Firmbaseは、S Capitalを筆頭に、Meron Capitalや多数のエンジェル投資家も参加して、1200万ドルのシードラウンドを調達しました。

スタートアップといえば、財務計画というのはあまり思い浮かばないかもしれません。しかし、テック業界では、財務の抑制が新たに注目されており、予算作成、財務予測、ビジネスデータの分析ができることは、これまで以上に重要となってきています。

Firmbaseの共同設立者でありCEOのTomer Federmanは、次のように述べています。「私たちは、一回限りの計画ではなく、継続的な計画を可能にする最新のプラットフォームに対する大きなニーズを認識しました。Firmbaseではプロセスは静的なスプレッドシートではなく、データソースに接続されています。」

Firmbaseを共同設立する前、FedermanはFacebookでブランド広告とビデオ広告、そしてオーディエンスネットワークに携わっていました。また、初期のコーヒー定期購入のスタートアップであるEverblendを共同設立したこともあり、大学では金融を学びました。多くのイスラエル人創業者と同様、Federmanは共同創業者でCTOのブラド・シャムリンとイスラエル国防軍時代に出会い、シャムリンはサイバーセキュリティを担当していました。Federmanは、Facebook時代、予算や財務予測の構築には、財務計画・分析(FP&A)チーム以外のステークホルダーを巻き込む必要があることに気づきました。「例えば、研究開発担当の副社長は、エンジニアを何人雇うか分からないので、本当に重要なステークホルダーです。マーケティング部長や営業部長も、より正確な予測と予算を立てるために、このプロセスに参加させる必要があります」

現在、このようなモデルを構築するためのデータの多くはサイロ化されており、それをまとめるのは多くの時間を要するルーチンワークとなっています。その結果、データはスプレッドシートに格納され、例えば人数の変化に応じてそれを更新し続けるだけでも、多くの時間を費やすことになります。Firmbaseのような製品は、このようなデータをすべて集約し、既存のモデルを自動的に更新することができるのです。「私たちのプラットフォームで起こる魔法の多くは、私たちが構築した非常に柔軟でダイナミックなモデリングエンジンによるもので、シナリオプランニングや異なる結果の比較などを行うのに役立ちます」とFederman氏は言います。

Firmbaseは、ADP、NetSuite、Rippling、Salesforce、Workdayなど、多くの標準的な財務・人事ツールに統合されており、もちろんExcelにも対応しています。

このチームは、まず技術系企業に焦点を当てることを決め、将来的には技術系企業以外にも広げていく予定です。しかし、Federmanは、素早く行動する傾向があるハイテク企業にとって、Firmbaseのようなサービスの有用性は、計画というより計画そのものであるとも指摘します。「技術系企業では、計画は30日以内に陳腐化しますよね。だから、データドリブンなアプローチと、私たちのプラットフォームが提供する柔軟性を高く評価してくれているのだと思うのです。私たちは、製品の市場適合性が非常に高いことを実感しています」

当然のことながら、Firmbaseは機械学習機能を自社製品に組み込み始めています。この技術は、過去のデータを素早く要約し、それに基づいた予測を提供することに優れていることから、これは大きな驚きではないでしょう。同社は現在、少数の顧客とこれらの機能をベータテストしています。

 

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