AIを活用したサイバーセキュリティスタートアップの"Qevlar AI"がSeedで$4.5Mを調達

Qevlar AIは、EQT Venturesがリードし、DatadogのCEO、Google DeepMindの製品担当ディレクター、DataikuのCEOなど技術およびAIにおける世界的な大手エンジェルも参加したSeedで$4.5Mを調達した。

パリを拠点とするGenerative AIを活用したサイバーセキュリティスタートアップのQevlar AIは、AIを活用してサイバーハックを調査し、企業に対する潜在的なサイバー脅威を検出します。

サイバー攻撃はますます企業に大きな財務的影響を与えるようになっており、調査によると、2021年と比較して2022年は前年比38％増となりました。一方、米国と欧州の企業の5分の1が、深刻なサイバー攻撃によって財政的に破綻しそうになったと警告しています。Generative AIは、前例のない危険をもたらす、より高性能な脅威行為者を育てています。一方、多くの企業では、大量のアラートに対処するセキュリティ・チームに負担をかけ、圧倒する可能性のある人手による検知手法に依然として大きく依存しています。また、こうした従来の自動化ソリューションは、設定にコストがかかり、セキュリティ上の脅威をプロアクティブに特定することができません。企業の既存のサイバー防御は、この新しい環境に対処する準備ができておらず、あらゆる分野の企業が危険にさらされています。

Qevlar AIの共同設立者兼CEOは、「組織は、利用可能な人的資源が不足する中、攻撃の複雑さと数の増加に直面しています。急速に進化するテクノロジーに後押しされ、脅威者は機械学習を活用してフィッシング詐欺を巧妙化し、以前は安全と思われていたシステムに侵入しています。企業は迅速に対応する必要があり、Qevlar AIはスマートかつ効率的に対応できるよう支援します。」と述べています。

Qevlar AIは、手作業によるサイバーセキュリティの調査・検知プロセスを自動化に置き換えるためのGenerative AIソリューションを構築しました。このソリューションは、複雑なセキュリティ課題に取り組むことの多い企業環境向けに構築されています。Qevlar AIのソリューションの中核となるのは自律型調査APIで、潜在的なセキュリティ・インシデントの迅速かつ自動的な分析を容易にし、手作業によるボトルネックを解消し、人間の専門家であれば数時間かかる調査タスクを1分以内に実行します。Qevlar独自のモデルは、調査したアラートに基づいてセキュリティ・プレイブックを作成し、継続的に防御を強化します。

Qevlar AIのテクノロジーは、組織が導入している既存のセキュリティ・インフラとシームレスに統合されるため、迅速な統合が可能です。Qevlar AIを活用している企業では、セキュリティ運用効率が30%向上しており、この技術が成熟するにつれて、今後数カ月でさらに向上する見込みです。

「私たちは、サイバーセキュリティの専門家とセキュリティ・オペレーション・センター（SOC）の能力を強化するAIの変革力を信じています。Qevlar AIの革新的なアプローチは、SOC管理における差し迫った課題に対処し、効果的な自動化に対する長年の探求に有望なソリューションを提供します。Qevlar AIが独自に開発したAI技術は、アナリストの負担を軽減し、人的ミスを最小限に抑え、対応を強化することで、デジタル化とセキュリティ意識が高まる世界の重要な要求に応えることを約束します。」とEQTのPartnerがコメントしています。