データプライバシーMineが、シリーズBラウンドで3000万ドルを調達

テルアビブに拠点を置くMineは、企業と消費者がデータの所在と使用方法を把握し、データとプライバシーを効率的に管理するためのソフトウェアを開発しています。ビジネスと消費者が自身のデータの使用方法をコントロールできるソフトウェアを提供するMineは、新たな米国の投資家から資金を確保したと発表しました。

2019年初めにCEOのGal Ringel、CPOのKobi Nissan、CTOのGal Golanによって設立されたこのイスラエルのスタートアップは、Battery Venturesが主導するシリーズBラウンドで3000万ドルを調達しました。フィンテック企業のPayPalと保険大手Nationwideの投資部門も参加しました。Googleの人工知能ベンチャーファンドGradient Ventures、Saban Ventures、MassMutual Ventures、Headline Venturesなどの既存の投資家も資金調達に参加しました。これまでに、このスタートアップは合計4250万ドルの資金を調達しています。

Mineは、そのAIベースのリアルタイムデータマッピングプラットフォームが、組織やビジネス内で情報が保存されている場所、持っているシステムや資産、保持しているデータをユーザーに示すと述べています。このプラットフォームは、組織とビジネスがデータとプライバシーのニーズをより迅速かつ効率的に管理するためにカスタマイズされており、様々な規制に関連するリスクを減らし、コストを削減することを目指しています。

MineのCEO、Gal Ringelは「資金調達は10月の第2週に完了しました。これは戦争が勃発してから1週間後のことです」と述べ、「昨年3月以降の金融市場の困難な状況にもかかわらず、私たちは非常に慎重で規律のある方法で会社を運営し、月間支出を削減し、収益を大幅に増加させることができました。これにより、多くの投資家の関心を引く特別な指標を達成することができました」と付け加えています。このスタートアップは、調達した資金を米国でのグローバル展開計画と、企業顧客へのデータマッピングプラットフォームのマーケティングに使用すると述べています。Mineの現在の顧客には、Reddit、HelloFresh SE、Fender、Guesty、Snappy、Data.aiなどが含まれています。また、イスラエルで数十人の開発者と機械学習の専門家を雇用する予定です。Mineには、テルアビブ、米国、ドイツのオフィスに約35人の従業員がいます。

Battery VenturesのシニアパートナーであるScott Tobinは、「私たちはMineの設立当初からの投資家であり、熱心な支持者であり、Mineの最新の資金調達ラウンドを主導し、この重要な時点で一緒にいることを嬉しく思います。これにより、Mineはプライバシー解決策の分野でナンバーワンのプレイヤーとなり、AI規制などの新しい分野への拡大が可能になります」と述べています。

世界中でソーシャルネットワークと個人データの収集が増加し、プライバシーがますます懸念される中、Mineは当初、消費者が自分のデータを持っている企業、データの使用方法、これらのエンティティに関連するリスクを追跡するのに役立つアプリケーションとして技術を開発しました。オンラインで個人データのコントロールを消費者に提供するこのアプリには、もはや使用しないサービスの削除リクエストを送信するオプションがあり、ユーザーがデータの消去を要求できます。

2020年のアプリの立ち上げ以来、同社は、世界中の500万人以上のユーザーがMineを使用してデジタルフットプリントを減らし、60万社以上の企業や組織に5000万件以上のリクエストを送信したと述べています。その結果、アプリのユーザー50万人以上が様々なデジタル脅威から救われたとしています。