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AIスタートアップPerplexity、ニュースメディアの記事を最小限の出典表示でまとめる新機能を公開
Alphabet Inc.のGoogleに対抗する実時間AIパワード検索エンジンを構築するスタートアップPerplexity AIは、一部のニュースメディアの記事を最小限の出典表示でまとめる新機能を公開しましたが、同社の創業者はこの問題に取り組む必要があると認めています。XでのForbsの記者の投稿では、PerplexityのニューズサマリーとForbes記事の類似性が指摘されました。「数か月にわたる調査報道を収集し、他のメディアによる同じ記事のリブログで補完し、あなた方の要約投稿では私たちの名前すら挙げていない」とForbsのJohn Paczkowski編集長は書いています。
これに対しPerplexity CEOのAravind Srinivasは、雑誌のようなレイアウトで時事情報を要約する「Perplexity Pages」機能がまだ新しく、「荒削りな部分がある」ことが問題の原因だと応答しました。「Pagesとdiscover機能は改善されます。貢献したソースを見つけやすくし、より目立つように強調する必要があるというフィードバックに同意します」とSrinivasは書き、Perplexityの主力検索製品ではソースをより明確に示していると強調しています。
Forbesは記事で、自社の報道に加えてCNBCやBloombergの事例も挙げています。Perplexityは、有料サイトの独自記事を含む複数の事例で、クリックしないと出典が分からない小さな脚注リンクしか付けていませんでした。「ソースがはっきりしないというのが一般的な意見なので、より目立つように強調する必要があります」とSrinivasはBloombergに語りました。「ただし、この機能はわずか2週間前にリリースされたばかりで、当社の主力製品ではソースを明確に示しているという意図を示しています。」
この件は、ジャーナリストが出典や報酬なしで記事を不適切に引用していると非難する、メディア企業と生成AIの間で高まる緊張関係の最新例となりました。Perplexity AIは競争の激しい生成AI市場で急成長するスタートアップです。4月には63億ドルを調達し、時価総額が10億ドルを超え、3か月前の2倍以上に達しました。同社は他のAIチャットボットとは異なり、より実時間の情報を提供することで差別化を図っています。しかし今回の問題で、ニュースソースの適切な引用と報酬の重要性が改めて浮き彫りになりました。Perplexityは新機能の改善に取り組むとしていますが、メディア企業との信頼関係構築が課題となりそうです。
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