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AIのPerplexity、Google Chromeに対抗する「Comet」ブラウザを発表
Perplexity AIのAravind Srinivas氏が率いる同社は、新たなブラウザ「Comet」の開発を発表しました。Cometは、エージェント型(Agentic)検索体験を提供する次世代ブラウザとして設計されており、Googleの検索市場に挑戦してきたPerplexity AIが、今度はウェブブラウザ市場にも進出することを意味します。同社はCometのティザービデオを公開し、ウェイトリストの登録を開始しましたが、リリース時期や具体的な機能についてはまだ明らかにされていません。
現在、Google Chromeは市場シェア63.55%(2025年1月時点、Similarweb調べ)で圧倒的なリーダーとなっています。Safari(21.81%)、Microsoft Edge(5.62%)がそれに続き、Chromeの支配は盤石です。この状況を踏まえ、Srinivas氏も新規参入の難しさを認識しており、X(旧Twitter)で、Google ChromeがInternet Explorerを抜くのに5年を要したことを示すチャートを投稿。「市場の現状を変えるには時間がかかる。しかし、忍耐と継続が成功をもたらす。重要なのは、一度のリリースではなく、数年間にわたってユーザーに素晴らしい体験を提供し続けることだ」と述べました。
さらにSrinivas氏は、X上で「Google Chromeが長年改善してこなかったブラウジングの基本機能」についてユーザーからの提案を募集。「AIによる深層リサーチやエージェントワークフローといった機能はすでに計画に含まれているため、それ以外の提案を求める」と示唆しており、Cometは単なるAIブラウザではなく、従来のウェブブラウジング体験そのものを刷新する可能性を秘めています。
Perplexity AIについて
Perplexity AIは、AIを活用した検索技術を開発する企業であり、Googleに対抗する新しい検索体験の提供を目指しています。Cometブラウザの開発を通じ、検索だけでなくウェブブラウジング全体においてもAIの可能性を追求し、革新をもたらすことを目指しています。
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