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AIを搭載したリサイクルロボットを開発する"Glacier"がSeries Aで$16Mを調達
Glacierは、Ecosystem Integrity Fundがリードし、AlleyCorp、Alumni Ventures、Amazon Climate Pledge Fund、New Enterprise Associatesなどが参加したSeries Aで$16Mを調達した。
リサイクル可能な資源を自動で仕分けするシステムを開発するGlacierは、コンピュータビジョンによって制御される安価なロボットアームを開発し、30種類以上の素材を識別できるようにしています。同社はサンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、デトロイト、フェニックス、そして現在はシアトルにロボットを導入しています。
世界はゴミの問題を抱えています。私たちが捨てるモノの量は2050年までに約2倍の38億トンに達すると予測されています。そこでリサイクルが重要になりますが、これにも問題があります。人々は汚れたヨーグルトのカップをリサイクルしようとしたり、プラスチックをアルミニウムのビンに投げ入れたりします。こうした行動はリサイクルをより高コストにし、最終的には誰かが手作業で不要なモノを取り除かなければならなくなります。
素材回収施設(MRF: Materials recovery facilities)に対して、政府はより多くの廃棄物をリサイクルすることを望んでいますが、素材回収施設は仕分けラインに十分な人員を確保するのに苦労しています。
Glacierは、顧客に対し、ロボットを一括購入またはリース後購入モデルで提供しています。素材回収施設が自分たちで修理できるよう、トレーニングやスペアパーツの提供も行っています。そうした対応を望まない顧客には、メンテナンスパッケージも用意しています。
また、Glacierはデータプロダクトも提供しており、素材回収施設や消費財企業、政府機関などの利害関係者は、廃棄物の流れに関するインサイトにアクセスするための料金を支払うことができます。素材回収施設にとっては、ライン上のどこで価値のあるアルミ缶が埋め立て地に流れてしまっているのかを特定することができます。企業や規制当局にとっては、リサイクルを想定して設計されたパッケージが実際にリサイクルされているかどうかを監査する手段になります。
十分な数のロボットがあれば、リサイクル率は向上するはずです。なぜなら、ロボットの方が速く、リサイクル可能なものとゴミを区別する能力に優れているからです。
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