Startup Portfolio
2.8億件のレコードを1秒以内に処理するAIネイティブの財務ソフトウェアを提供する"Light"がSeries Aで$30Mを調達
Lightは、Balderton Capitalがリードし、Atomico、Cherry Ventures、Seedcamp、著名なエンジェル投資家などが参加したSeries Aで$30Mを調達し、これまでの資金調達総額は$43Mとなりました。新たな資金調達は、同社が過去12ヶ月で30倍の成長を遂げたことを受けてのもので、顧客はレガシーERPからの切り替え後、財務業務の時間を84%削減しています。
2022年に設立された2.8億件のレコードを1秒以内に処理するAIネイティブの財務ソフトウェアを提供するLightは、従来のSaaS企業の10倍のスピードで成長するハイパーグロース企業に対応できる財務ツールの提供しています。競合他社が何十年も前のアーキテクチャにAI機能を付け加えている一方で、LightはAIを中核に据えたプラットフォーム全体を一から構築しており、データベース設計からユーザー体験まで、時間とともに進化・改善する有機的なソフトウェアとして設計されています。
その結果は圧倒的で、従来のシステムが100万件のレコード処理でつまずく中、Lightは2.8億件を1秒未満で処理し、貸借対照表は即座に生成されます。複数法人の会計処理、国際送金、経費管理は、法域をまたいで自動で実行されます。このプラットフォームのAIは人間の精度に匹敵し、専門家が見落とすようなエラーまで検出します。
「私たちは古いシステムにチャットボットを貼り付けているわけではありません。現代の企業運営に合わせて、一から財務ソフトウェアを構築しました。新しい国に進出するのに$50,000と5ヶ月もかかるべきではありません。Lightなら、それが即座に実現できます。ERPは工場向けに作られたものです。Lightは、21世紀の最も急成長する企業向けに作られているのです。」と、Lightの創業者兼CEOは語ります。
Lightのアプローチは、爆発的な成長を遂げているカテゴリーリーダー企業を惹きつけています。Lovable、Sana、Legoraなどのハイパーグロース企業は、分断された財務ツールをLightの統合プラットフォームに置き換えています。これらの企業は、ちょっとした改善では足りず、自社のスピードに対応できるインフラを必要としており、それを人員や複雑さを増やさずに実現しています。
このプラットフォームはすでに、JP Morgan、Adyen、BDOなどの確立された金融インフラプロバイダーと提携しており、スタートアップのスピード感を持ちながら、エンタープライズレベルの信頼性を提供しています。
今回のSeries A資金調達により、Lightは顧客の需要に応える形でNew Yorkに新オフィスを設立し、地理的な拡大を加速させます。同社は2026年第2四半期までにエンジニアチームを3倍に拡大し、プロセス最適化用のワークベンチをリリースし、導入部門のさらなる拡充を計画しています。
「私たちは長年、多くの財務プラットフォームを見てきましたが、そのほとんどは表面的な改良にとどまっています。Lightは古い手法を完全に捨てました。レガシーシステムにAIを付け足すのではなく、総勘定元帳を一から再構築したことで、AIの真の力を引き出しました。その結果は、単に速いというレベルを超えた、まったく新しい次元の変化です。これこそが、ハイパーグロース企業が待ち望んでいた金融プラットフォームです。」とBalderton CapitalのPartnerは語ります。
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