フランス発のB2Bコマースプラットフォームの"DJUST"がSeries A extensionで€7Mを調達

DJUSTは、New Enterprise Associates(NEA)がリードし、Elaia partners、Speedinvestが参加したSeries A extensionで€7Mを調達した。これは、2年前に発表された€12MのSeries Aに続くものです。

フランス発のB2BコマースプラットフォームのDJUSTは、よりスマートなB2B販売と組織全体の生産性向上を実現する、強力かつモジュール式のデジタルプラットフォームです。このプラットフォームは、大手流通業者、小売業者、製造業者がシステムのサイロを排除し、手作業のプロセスをデジタル化し、新たな成長機会を見つけることを可能にします。単なる柔軟な注文システムではなく、スケーラビリティと継続的なイノベーションを通じて、あらゆるビジネスを未来に対応させるための基盤となります。

この新たな資金調達により、DJUSTはその中核的なミッションである「B2Bプレイヤーのオンラインプロセス全体(受注から支払いまで)を近代化し、簡素化する」ことを加速させます。現在、同社は年間15億件の取引を顧客のために管理しており、2026年までに30億件に到達することを目指しています。その達成のために、DJUSTは新しいAIエージェント機能や支払い機能の導入など、イノベーションに注力しており、この分野におけるヨーロッパのベンチマーク的存在としての地位を確固たるものにすることを目指しています。

エージェンティックAIの導入は、特にカスタマージャーニーのリアルタイムパーソナライゼーションにおいて、企業に新たな可能性を開きます。Gartnerによると、2028年までに企業の33%がエージェンティックAIを導入すると予測されており、これは現在の1%未満からの大きな成長です。この変化により、B2Bプレイヤーはカスタマージャーニーをさらに効率化し、B2Cの新しいトレンドと整合性を取りつつ、B2B固有の基準を維持することが可能になります。

DJUSTは、プラットフォーム上に新機能「DJUST Pay」を導入したことも発表しています。この機能により、完全にB2B特化型の支払い方法をeコマースプラットフォームに直接統合することが可能となり、顧客がオンライン決済によってキャッシュフローを効率化・個別対応・予測可能にすることを支援します。

DJUST PayおよびAIエージェントスイートの導入により、同社のソリューションは次のステージに進化し、企業の規模や業界にかかわらず、あらゆる顧客の課題を解決できるエンドツーエンドのプラットフォームとなります。これらの新たな技術的基盤により、DJUSTはあらゆるレベルで企業のデジタル化を支援し、AI革命の先を行くことが可能になります。

2023年の€12Mの資金調達以来、同社は急速な成長を遂げており、フランスに本社とチーム(特にR&D)を維持することで、コアバリューの保持にも取り組んでいます。さらに、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクでの活動を加速させ、スペイン、イタリア、ドイツ、英国といった新たなヨーロッパ市場への展開も計画しています。この新たな投資により、同社はプロダクト開発と継続的な成長を加速させ、デジタルB2Bコマースにおけるヨーロッパのチャンピオンになるという目標の実現を目指しています。